カプコンは2010年3月期業績予想を下方修正し、それに伴ないカンファレンスコールを開催しました。その質疑応答が公開されています。興味深いものを紹介します。コンシューマ用ゲームソフト事業における主要タイトルの発売延期は経営戦略上の決断なのか。開発都合によるものではないのか。経営戦略上の決断です。現在は経営側と開発側が一体となり様々な決断を下しますので、開発側の一方的な都合のみでタイトルの発売時期を決定することはございません。同業他社は様々な人員整理を行っているが、カプコンの方向性を伺いたい。既に一部の事業では組織の再編を行っています。一方で、主にコンシューマ用ゲームソフトの開発部門においては、今後の成長を見据えた若い人材を中心に採用を続けており、結果として全体の従業員数は増加傾向にあります。海外開発会社との提携について、今後の改善策を伺いたい。『バイオニック コマンドー』での経験上、新作を海外の外注会社で制作することは困難であると判断しました。ただ、開発タイトル数を確保するためには海外の開発会社との協力は必要不可欠であり、提携自体は今後も継続する予定です。新作は主に国内の内作で開発し、海外ではある程度世界観やキャラクターが確立しているシリーズの続編やラインの一部を担当するなど、差別化を進めることを検討しています。「持続的な成長維持」と「販売本数の最大化」の優先順位について考え方を聞かせていただきたい。各タイトルにとって最適な時期だと判断しても、業績を重視して発売時期を延期する可能性はあるのか。確かに両者は相反する考え方ですが、各タイトルによって発売時期の状況はそれぞれ異なります。ハードの動向、市場ニーズ、安定成長等を含め総合的に勘案し、企業として最適な時期を個々に検討してまいります。カプコンの業績予想修正は海外市場において『ロストプラネット2』『スーパーストリートファイターIV』『モンスターハンター3(トライ)』の各タイトルの発売を翌年度に繰り越したこと、遊技機事業で特損を計上したことなどによるものです。
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