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日本でも多くの採用事例を誇るマイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」ですが、意外なことにGDCには初上陸だったそうです。今回は同社エバンジェリストの増渕大輔氏にブースを案内していただいたのですが、増渕氏は「Azureってどんなゲームなんですか?」と、1日に200回ほど質問を受けたとのこと。Twitterでの活動を2017年11月末に終了してしまったクラウディア窓辺さんですが、Azure認知拡大に向け彼女のさらなる活躍が期待されます。
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閑話休題。そんなGDC2018のマイクロソフトブースは
操作デバイス:Windows Mixed Reality(Windows MR)
コンテンツ:PINBALL LIZARD(VRゲーム)
開発支援ツール:VISUAL STUDIO
運営支援ツール:PlayFab
動画配信ツール:Mixer
といった具合にフロントエンドからバックエンドまで同社のサービスや製品群を展示。これらすべてでMicrosoft Azureが活用されるという、メッセージ性の高い展示構成となっていました。その上で増渕氏は「これらすべてをMicrosoftアカウントで管理できる点もポイントです。実際、ツールやサービスごとに異なるIDパスワードを使用すると、セキュリティが低下する遠因にもなりかねません」とアピールしていました。
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ゲームは四方八方から襲ってくるバグを両手のコントローラーを振り回しながらはじき飛ばし、撃退していくというもの。バグの中には、捕まえて投げ飛ばせるものや、捕食した後に実際にうなり声を出すことで口から炎が吐き出せるようになるものもあります。開発はUnityベースで、Githubにてプロジェクトファイルなどが無償公開されています。
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おなじみの統合開発環境VisualStudioでは、Azureと連携することでソースコードを共有したり、進捗状況を管理したりと、共同作業の効率化を支援する「Visual Studio Team Services」機能を紹介。増渕氏は「GitHubで公開されているソースコードには、C#で書かれたAzure側のサーバコードも含まれています。日本のゲームプログラマーの方にも参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください」と語りました。
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2018年1月にマイクロソフトによって買収されたばかりのオンラインゲーム運営解析プラットフォーム「PlayFab」も登場しました。オンラインゲームのホスティングと運用を行うソリューションと、ユーザー状況の把握と収益化支援を行う分析ツールがセットになったもので、ゲーム中にあらかじめイベントトリガーを設定しておき、その達成率なども(個々のユーザーベースで)チェックすることができます。
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マイクロソフトの次世代ゲーム動画配信サービス「mixer」のデモも行われていました。2016年1月に旧beamとしてローンチしたサービスで、視聴者は動画を視聴するだけでなく、ゲーム内にインタラクションすることができます。一方で配信者側もオンライン上のプレイヤーを指定して、ビューワの映像を任意にスイッチングするなどが可能です。これにより視聴者はよりダイナミックなゲーム動画視聴体験が得られます。
このように個々の展示内容では新規性は乏しいものの、「Azureで一気通貫」というメッセージを打ち出すことで、ゲーム開発者に対する利便性を鮮やかに提示してみせたマイクロソフト。個人的にはこれらすべてが「1つのアカウントですべて管理できる」点に、改めて驚かされました。今回の展示内容を受けて、GTMFやCEDECといった国内イベントで、どのようなメッセージを打ち出してくるか楽しみです。