今回はこのイベントに、『ファイナルファンタジー』シリーズや『ドラゴンクエスト』シリーズで知られるスクウェア・エニックスが、『CRYSTAL STORY』と『YOKERO』というタイトルを出展。
どちらも体感型のタイトルとなっており、『CRYSTAL STORY』では4~5名でグループを組み謎解きに挑むことになります。『YOKERO』は激しい運動を伴うゲームで、会場に集まった子供たちを釘付けにしていました。
本稿ではこの両タイトルの体験レポートをお届けします。
そして、出展に際してスクウェア・エニックスの渡辺泰仁氏へインタビューを実施。両タイトルの見どころや今後の展開などを話して頂きましたので、あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
※UPDATE(2020/2/26 17:00):インタビュー中では、3月オープン予定としていましたが、スクウェア・エニックスよりリリース時期が延期されることが発表されました。インタビューについては初出時の内容をそのまま掲載しています。なお、延期後のオープン時期は未定とのことです。


気分はまさしくダンジョン探索!? 扉を開けるとそこには妖精の森が広がっていた!
前述したとおり、『CRYSTAL STORY』は4~5名のグループで挑む謎解きゲーム。ランタンを係の人から手渡されると、いよいよ妖精の森へと足を踏み入れることに。このランタンが攻略に必要なキーアイテムとなっており、場内で起きるイベントはこれを用いて進行していくことになります。

会場の中へ入ると、暗く鬱蒼とした森が広がっています。暗闇の中ということで少し不安を覚える人もいるかと思いますが、危険はないので安心です。そうして少し待っていると、巨大な樹の精が喋りだします。

彼女の言によるとかつてのこの森は妖精たちで賑わっていたそうですが、いまは見る影もないのだとか。妖精たちはクリスタルに封じられてしまっているそうで、プレイヤーたちは協力して封じられた妖精たちを解放していくことに。


これを可能にするのが手にしたランタンの力。これをクリスタルに近づけることで、妖精たちを解放していきます。この場面のクリスタルと妖精たちの演出が幻想的な雰囲気を演出しており、まるでゲームの中に入り込んだかのような感覚を覚えることでしょう。

クリスタルから妖精たちを解放し終えると、樹の精から次の指示が。扉を開けた先にある石碑にランタンの灯を捧げよということで、その通りの行動を行いました。すると妖精たちの女王と思われる存在が現れ、プレイヤーたちに感謝を述べました。

彼女の出現時の演出がまた美しく、まるで光の奔流を自分の身に浴びているかのような感覚を得られます。これがもっと大規模な試みになったら、一体どんな体験ができるようになるのかと、一度体験したら考えずにはいられないでしょう。


『YOKERO』は大人も楽しめるスポーツゲーム……ただし運動不足を感じざるを得ない
もうひとつの出展タイトル『YOKERO』は、激しい運動を伴うゲームです。床面がゲーム画面となっており、画面の上部から落ちてくるバーを踏まないように避けることで、クリアを目指すことになります。

難易度がいくつかに分かれていましたが、今回挑戦したのはノーマルモード。簡単なほうの難易度を選んだつもりでしたが、落ちてくるバーを踏まないよう、まるで迷路のような画面上を走り回る内に息が上がってしまいました。
走り回るだけで避けきれなくなってくると、バーを飛び越える必要がでてきます。言うだけなら簡単ですが、これがまた難しいのです。足を自分で思っているより高く上げないと失敗となってしまうので、意識して上げる必要があります。

しかし息が上がってくると自然に足が下がってしまい、失敗が重なってしまいます。そして足に気を取られているとバーへの反応が遅れるといった具合に、難しい動作の組み合わせが必要なのです。
これは確かに子供たちに人気が出るハズです。高難易度に挑戦しているところを見ることができましたが、本当に楽しそうに飛んだり跳ねたりしていました。

スクウェア・エニックス:渡辺泰仁氏インタビュー
――まずは今回の出展ブースのコンセプトを教えて貰えますか
渡辺超体験型ブースです。驚き……でしょうか。非日常な体験型ブースを作るという部分がありました。
元々事業全体でゲームのような世界を現実にしたいというところがあって、VRみたいなテクノロジーもありますが、リアルな体験を押し出したいと考えていました。ゲーム産業はファミコンの頃からグラフィックが進化してきましたが、映像の中で行われる出来事の先を見せたかったんです。
手触りのある空間で楽しめるというところに踏み出すことが、これからのゲームの発展じゃないかと思っていて。今回はそういうところが、部分的にでも体験できるブースになったと思います。
――実際に体験させてもらいましたが、『CRYSTAL STORY』の幻想的な光景は感動しました。
渡辺ありがとうございます。そういって頂けると嬉しいです。僕らがゲームをやるときって、映像を単に見ているというよりはあの空間に自分も入ってみたいな想像しながら遊ぶと思うんです。僕らは本当にゲームの世界に連れて行ってあげたいと思っていて、それが断片的にでも実現できていたのなら嬉しく思います。
――『CRYSTAL STORY』の見どころを教えてください。
渡辺やはり実際にゲームの中に入った感覚を覚えて貰えると思います。そこで想像して貰いたいことが一つあって、これが体験版だとすると本編はどんな感じなのかなということです。
今の企画で言うと1時間位かけて冒険することになっていて、ランタンを持って色々な場所にアクセスすると自分の行動が履歴に残こるんです。それを利用して宝物を3つ集めていると別の場所で何かが貰えるとか、ある人物の話を聴いて理解していると閉ざされていた鍵が開くなど、RPGでの体験が現実でも楽しめるのではないでしょうか。
あくまでも今回はB to Bの商談会なので、僕らがメッセージとして打ち出していることが本当に実現するかもしれないとわかって貰えたらと思います。
――リアル脱出ゲームに近い部分も感じました。
渡辺フォーマット的には少し近い部分があると思います。ただ、どうしてもリアル脱出ゲームは謎を解く部分がコンテンツの中心部分にあると思います。謎解きも面白いですけれど、もっとダイナミックな物語体験を提供したいんです。
それをデジタルの力でサポートしてあげて、ゲームの中で起こっている出来事をどんどんクリアしていくことで、大きな物語を体験できるよう仕立て上げて行きたいなと思っています。

――続いて『YOKERO』の魅力も教えてもらえればと。
渡辺『CRYSTAL STORY』がRPGの世界を現実に落とし込んだものだとするならば、『YOKERO』はどちらかというとブロック崩しやインベーダーゲームなど、シンプルだけれど熱中できるクラッシックアーケードの世界をイメージしています。
――自分の体を動かす部分もありましたが、体験してみたところ結構頭を使う部分もあるなと感じました。バーが落ちてくるのはわかっていても、自分の体が追いついて無いといいますか……
渡辺脳みその普段使っていない部分が刺激されると思います。頭では超えてるんですけどね、体がね……。
一同(笑)
渡辺普段使ってないところを使うので、僕らもぜーぜー言いながらやってます!
――子供たちがすごかったですよね、もう食い入るように見ていて。
渡辺あの子たちはスタミナが無尽蔵ですからね。今日は企業さんやメディアさん向けにやっているから、子供たちよりその方たちを優先するようにしていたのですが、「他に誰かやりたい方いらっしゃいますか?」と聴いた時の子供たちの反応が、「手を上げるなよ……」みたいな空気になっていて(笑)。
一同(笑)
渡辺でも、その点は良かったと思っているんです。子供たちが楽しめるというところがわかったので。色々な施設事業者の方にも、この点はアピールしていきたいなと。
――今後の展開についても聴かせてください。2020年3月オープン予定のNINJA TOWER TOKYOにも出展されるそうですが。
渡辺今回の展示とは若干路線が変わってきます。東京タワーはインバウンドの方々がかなりの比率を占めているので、忍者というテーマとデジタルでSNS映えする空間と、簡単な遊びを提供したいと思っています。
ただやはりそこはインバウンドの方々なので、楽しいものを素早く味わいたいというニーズがあると思っています。そこはコンパクトに、一瞬一瞬の体験は強いものを提供できるよう頑張って開発しています。
それと『CRYSTAL STORY』の大型のものについては商談がいくつか進んでいて、上手くいけば来年(2020年)内にどこかでお見せできるのではないかと。
『YOKERO』に関してもいくつかお話を頂いていて、年度内には何か所か登場すると思います。こちらはパッケージとして完成しているものなので、今回の展示会で引き合いがあればどんどん出していきたいと思っています。

――最後に期待している一般の方々へのメッセージをお願いします。
渡辺映像で見ても新しい物として興味を持ってもらえると思いますbが、実際に見るとふわっとした感覚が新しいかもという実感に変わると思います。興味を持ってもらえたら、実際に体験してみてください。期待は裏切りません。
――ありがとうございました。