オンラインゲーミングプラットフォーム『Roblox』上でWalmartが展開しているWalmart Discoveredで、バーチャルなアイテムではない現実の物品を購入できるeコマースサービスが実現しました。海外メディアのDIGIDAYなどが報じています。
Walmartは2022年にメタバース事業に参入し、『Roblox』において無料で利用できるメタバースコンテンツ「Walmart Land」と「Universe of Play」を開設していましたが、どちらも短期間で終了。eコマースサービスの実施は今回が初となります。
販売されているのはバッグ、タンブラー、ワイヤレスヘッドフォンの3種類で、『Roblox』ユーザーがこれらのデジタルアイテムを購入すると、Walmart経由で現実の商品も配送される仕組みになっています。この機能は、5月中の期間限定で実施されるパイロットテストであり、収益はWalmartに直接支払われるようになっており、『Roblox』側にはeコマース機能の実装がZ世代にどれだけ響くか、見極める狙いがあるようです。
オンラインプラットフォームやSNSの界隈では、Xが決済機能などを備えたスーパーアプリ化を目指しているもののいまだ実現には至っておらず、将来的にコミュニケーションやコマースなどの活動が行われるスタンダードなプラットフォームになるとしてMetaがメタバースに注力し続けていますが、こちらも大きな赤字を出すなど苦戦が続いています。
Walmart Discoveredにおけるeコマースサービスはアメリカ国内・13歳以上のユーザーのみが対象となっていますが、大きな一歩と言えそうです。
