知的財産教育協会は、知的財産管理技能検定に、1級(コンテンツ専門業務)を次回試験から追加すると発表しました。1級(コンテンツ専門業務)では映画、音楽、ゲーム、放送、出版、情報サービスなど、コンテンツビジネス業界で必要とされている知識とスキルを認定するものです。日本ではこれらのコンテンツの制作が盛んですが、世界を相手にしたビジネス面の展開では遅れを取っています。特にそれに必要な人材=コンテンツプロデューサーが不足していて、経済産業省でも、コンテンツ産業の成長戦略に関する研究会で「海外事業展開に必要な人材の育成」を課題として取り上げています。知的財産管理技能検定はこれまで1級(特許専門業務)、2級(管理業務)、3級(管理業務)が実施されていて、新たに追加される1級(コンテンツ専門業務)では、知的財産分野のうち、特にコンテンツに関する専門的な能力がある者、コンテンツプロデューサー、契約法務マネージャー等を対象にしています。ゲームに関わる公的資格はこれまでは余り盛んではありませんでしたが、ゲームが産業として成熟するに従い、このような資格も求められるようになるのでしょうか。1級(コンテンツ専門業務)は今年11月実施の第7回から追加されます。