ミストウォーカーコーポレーションの新規タイトル『TERRA BATTLE(テラバトル)』が「ダウンロードスターター」と銘打った施策を展開しており、今回はこれに触れたいと思う。
■ユーザ参加型事前予約の最先端を『TERRA BATTLE』に見る!?
ミストウォーカーコーポレーションはあの坂口博信氏が率いる気鋭のディベロッパーであり、新規タイトルとなる『TERRA BATTLE』の事前予約を実施している。
『TERRA BATTLE』の事前予約開始にあたって発表されたキャンペーン施策が「ダウンロードスターター」だ。
概要に触れると「『TERRA BATTLE』のダウンロード数に応じて、アーティスト参戦、ゲームの新モード追加、コンサート開催、本・フィギュアの制作が開始されるプロジェクト」とある(公式サイトを参照)。つまりユーザがダウンロードすればする程に、ゲーム内コンテンツも更に充実するという意欲的な施策だ。
直近ではリセマラの前倒しとしてのフライングガチャ、βテストに事前登録を掛け合わせたβ版事前予約アプリが登場し、事前予約数の一定数刻みに応じて報酬がアップグレードするといった施策も一般化した。
これらの狙いはリリース前からユーザとのエンゲージを高める事にあり、リリースまでの事前予約期間にユーザが投じた手間と時間は多い程、後に引けなくなったユーザの熱量は上がる事になる。
『TERRA BATTLE』の場合は事前予約数にフォーカスせず、DL数に応じての報酬を与えているがこれも本質の追及へと繋がるかもしれない。事前予約数を集めるだけでなく、事前予約ユーザが実際にインストールに至らなければ意味がないからだ。
参加型事前予約の肝はリリース前の段階からユーザを楽しませ、エンゲージを高めた良質なユーザを形成する事にある。
ネームヴァリューから得られる期待感ゆえに出来る本作ならではの施策ではあるが、「ユーザと共にコンテンツを作る」というこの演出がどの様な結果をもたらすかを見守りたい。


■著者紹介
小林崇
『ゲームギフト』を提供する、スマホゲーム集客ソリューションプロバイダーである株式会社AppBroadCastのゲームギフト事業部にてゲーム会社向けの渉外を担当。過去にはプラットフォーム系SAPでゲームディレクターとしてゲーム運用に携わる。モバイル、PC、IPタイトル、運用期間も立ち上げ期から長期までと様々なコンテンツで尽力。2014年2月より現職にてゲーム集客戦略の支援を手掛ける。
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