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日本では寒波が続く影響でエアコンなどの使用率が上がり、電力供給のひっ迫が連日報じられています。そんな中、米NPOが新型ハードPlayStation 5やXbox Series X|Sの消費電力に関するデータを発表し、地球環境へのリスクについて提言を行なっています。
米国の環境保護団体Natural Resources Defense Council(NRDC)の調査によると、PS5とXSX|Sはプレイするタイトルや本体の設定によって消費電力が大きく異なっているとのこと。特に電力を消費するのは専用タイトルで、ハードの能力を最大限に使えるようチューニングしてあることが原因のようです。
調査では、PS5で最も電力を消費しているタイトルは『ASTRO's PLAYROOM』で、180Wから200Wを消費しているのに対し、前世代機向けに設計されている『NHL 2021』は80Wから104Wの消費だったとしています。
参考までに、Panasonicの省エネをうたった最新の6、7畳向けエアコンの消費電力は、室内が設定温度時で冷房が425W、暖房が440Wほど。同社の一人暮らし向け冷蔵庫は62Wから139Wとなっています。
また、今世代機の大きなエネルギー消費源の1つとして、スタンバイモードがあげられています。特にXSX|Sのスリープから即座に起動できる「Instant On」機能をオンにすると、XSSでもスリープ中に10ワット前後の電力が消費されているとのこと。研究では、XSX|Sのユーザーの2/3がこの機能を使い続けると、二酸化炭素排出量が300万トン相当増え、電気代も5億ドル相当が追加される形になってしまうそうです。
とはいえ、初期のPS3やPS4の消費電力も180ワットから200ワットほどであり、ハードのマイナーアップデートにより省電力化を実現してきています。今世代機の消費電力も今後改善されると予想されます。