10月28日の発売を目前に、英語版の旧声優であるヘレナ・テイラー氏がボイコットを呼びかけている『ベヨネッタ3』の問題ですが、海外メディアBloombergがプラチナゲームズとテイラー氏の両者の証言と異なる報道を行っています。
交渉に詳しい2人の人物と同紙が確認した情報によると、プラチナゲームズはテイラー氏を再雇用しようとしました。報酬の形態はセッション(収録)ごとに3,000ドルから4,000ドルを支払うというもの。4時間の収録が少なくとも5回行われたため、最低でも15,000ドルほどになるとしています。一方で、ゲーム全体に対する報酬はなかったようです。
これに対しテイラー氏は、6桁(少なくとも100,000ドル)の報酬と売上に対するロイヤリティを要求しましたが、プラチナゲームズはこれを拒否しました。新声優のオーディションを行った後、同社は1回分の報酬でゲームへのカメオ出演を申し出ましたが、テイラー氏はこれも断ったとのことです。
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明確なソースが無いため真偽は不明ですが、事実であれば両者の主張とも異なることに。当該記事を執筆したジェイソン・シュライアー氏は、テイラー氏が15,000ドルを提示されたという証拠文書を見たと証言しています。
これに対しテイラー氏はBloombergに対するメールで「まったくの嘘である」と否定。Twitterに投稿したビデオで言ったことはすべて事実であると主張しています。なお、パブリッシャーの任天堂およびプラチナゲームズは、本記事執筆時点でもコメントを発表していません。
騒動のこれまでの推移に関しては、こちらの記事も併せてご覧ください。
新ベヨネッタ英語版声優が『ベヨネッタ3』に関して声明―旧声優のボイコット呼びかけが関連?また、本件に対してGame*Spark編集部は、プラチナゲームズに対して下記の4点についてコメントを求めています。続報が入り次第、追ってお伝えします。
旧声優ヘレナ・テイラー氏の主張についてどう考えているか。
海外報道としてテイラー氏への当初のオファー額などの具体的な数字が公開されているが、これはおおよそ正しいものなのか。
テイラー氏はSNSを通じて新声優などへの攻撃とみられてもおかしくない書き込みを行っていたが、これについてはどう考えているか。
事態に対し、今後どのように解決を図っていく予定であるのか。