ネクソンは、2022年度第3四半期(2022年7月1日~9月30日)の連結業績を発表しました。
同社代表取締役社長であるオーウェン・マホニー氏は「世界のビジネス環境が大変厳しい状況にある中、ネクソンにとって2022年は素晴らしい1年となる見通しであり、2023年への期待と自信も高まっています。複数の主力タイトルの好調により、通期売上収益は28年の歴史上最高となる見込みです。また、さまざまなプラットフォーム上でグローバルに配信予定の新作タイトルは、過去最高のラインアップと言えるでしょう」と述べています。
また、2022年11月9日に決算電話会議が行われました。ネクソンのIRページでは、そのアーカイブとトランスクリプトが公開中です。
2022年度第3四半期業績概要
過去最高の四半期売上収益を達成。連結売上収益は会計基準ベースで前年同期比28%増加(一定為替レートベースで16%増加)の975億円。当社業績予想のレンジ内で着地
営業利益は前年同期比6%増加の315億円。当社業績予想のレンジ内で着地
四半期利益は前年同期比14%増加の433億円となり、業績予想を上回った。対前年同期で営業利益の増加及び為替差益264億円が税金費用の増加を上回った
『メイプルストーリー』、『FIFA ONLINE 4』を含む主要タイトルの成長、および『アラド戦記モバイル』、『HIT2』などの新作モバイルゲームが第3四半期の業績を牽引
韓国の売上収益は会計基準ベースで前年同期比56%増加(一定為替レートベースで43%増加)。韓国における過去最高の四半期売上収益を達成。『メイプルストーリー』は前年同期比で47%成長し、過去最高の第3四半期売上収益に近い水準となった
韓国で『FIFA ONLINE 4』のPC版とモバイル版を合わせた売上収益が業績予想の上限で着地。売上収益は前年同期比で大きく成長し、3四半期連続で過去最高の四半期売上収益を更新
『アラド戦記モバイル』は引き続き安定的に売上収益を創出しているが、第3四半期の売上収益は当社の予想を下回った
8月にローンチした『HIT2』は好調なスタート。コアユーザーを多く獲得し、PCゲームのようにリテンションが高かったことから売上収益は当社予想を上回った
中国の売上収益は業績予想をわずかに下回り、前年同期比で14%減少。『アラド戦記』の売上収益は好調であった2021年第3四半期との比較で想定通り減少
日本では『ブルーアーカイブ』の成長、および『カウンターサイド』の貢献により、売上収益は前年同期比で13%増加
北米と欧州では売上収益が前年同期比で10%増加。『メイプルストーリー』が成長し貢献した一方で『メイプルストーリーM』と『Choices: Stories You Play』は減収となった
その他の地域では『メイプルストーリー』の成長、および新作ゲームの貢献により、前年同期比で売上収益が28%増加
9月に実施した『THE FINALS』のアルファテストは大変好評。アルファテストに続き、Embark Studiosは2023年第1四半期に公開ベータテストを実施予定
複数のプラットフォーム上でグローバル向けに配信予定の期待作『カートライダードリフト』は、ベータテストを終えて2023年上半期のローンチに向け準備中
2022年8月9日に発表した取得総額1,000億円を上限とする自己株式の取得にかかわる方針について、2022年11月10日から2023年4月19日までの間に市場買付により500億円取得することを2022年11月9日に開催した取締役会で決議。残枠の500億円は、期限である2025年8月までに投資機会、財務状況及び市場環境等を勘案のうえ、機動的に実施予定。自己株式取得の決定は、当社の長期的な事業の安定性および成長に対する自信を反映
開発中の新作タイトル
『テイルズウィーバー:Second Run』。第4四半期に日本でモバイル向けにリリース予定
『カートライダードリフト』。PC、モバイル、コンソール上で2023年上半期にローンチ予定
Embark Studios開発のPC、コンソール向けタイトル『THE FINALS』
NEXON Games開発のPC向けタイトル『VEILED EXPERTS』
Embark Studios開発のPC、コンソール向けタイトル『ARC Raiders』
ネクソンコリア開発のPC、コンソール向けタイトル『Warhaven』
NEXON Games開発のPC、コンソール向けタイトル『The First Descendant』
韓国devCATスタジオ開発の『マビノギモバイル』
2022年度第4四半期業績予想
売上収益は755億円から837億円を予想。会計基準ベースで前年同期比39%から54%の増加(一定為替レートベースでは27%から41%の増加)
営業利益は、75億円から140億円を予想
四半期利益は、55億円から101億円を予想
為替感応度:日本円が米ドルに対して1円変動した場合、2022年度第4四半期の売上収益及び営業利益に対して以下の影響を予想 売上収益:5.4億円/営業利益:0.9億円