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テンセントのクラウド事業であるテンセントクラウドは、2022年12月15日に日本で年次イベント「Tencent Cloud Day」をオンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド形式で開催しました。
アジア太平洋事業を統括するTencent Cloud International マネージング・ディレクターの趙剣南氏は、テンセントクラウドの日本事業は安定した成長を遂げ、売上高が再び年間3ケタ成長を達成したと報告するとともに「デジタルとリアルの融合は我々のライフスタイルに変化をもたらしており、テンセントクラウドの技術やコネクティビティに富んだソリューションを通じて今後も企業イノベーションを推進し、企業のデジタル競争力を高めていきます」と述べました。
テンセントクラウドは長年にわたりオーディオ・ビデオ、エンターテイメント、ゲームなどの業界で極めて高い優位性を維持しており、日本市場においてもゲーム実況プラットフォーム「Mildom(ミルダム)」、オンラインカラオケアプリ「Pokekara」、Showroomが運営するバーティカルシアターアプリ「smash.」、ライブ配信サービス「ふわっち(whowatch)」など、多くのトップ企業にサービスを提供しています。
さらに、2021年から日本市場でメタバース構築に関する複数のソリューションを発表しており、monoAI technologyのクラウドレンダリング技術によるアプリのクラウド化、バーチャルプラットフォーム「MetaLife」によるTRTC(Tencent Real-Time Communication)の促進、スマートフォン向けメタバース「Nexon Town」によるコミュニケーションのさらなる深化、CG映像を手がける理経によるドローン撮影映像の高精細3D映像転換などが推進されています。
また、Web3時代を迎えるにあたって2023年は重点的にメタバースやWeb3のソリューション強化に邁進していくとしており、2つの新プロダクトに言及しました。
GMEフルボディモーションキャプチャーソリューション
フルボディモーションキャプチャーは、ゲームやエンターテイメント分野では一貫して重要な技術ですが、既存のソリューションはプロセスが複雑で、アニメーションを制作したりゲームキャラクターを動かしたりすることは相当なコストがかかりました。
そこで、テンセントクラウドGME(Game Multimedia Engine)では低コストで高品質なパフォーマンスが得られるモーションキャプチャーのソリューションを独自に開発。スマートフォン1台、あるいはパソコン1台さえあれば、内蔵カメラがヒトの動作をリアルタイムで捉え、独自に制作したアニメーションキャラクターに動作を転送することで、アニメ分野におけるモーションキャプチャー導入のハードルを大きく下げました。マルチデバイス対応でUnityやUnreal Engine対応のSDKも提供されています。
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バーチャルワールド開発用スイート(Virtual World Developer Suite)
アバター開発用SDK、クラウドレンダリングに加え、クラウドライブストリーミング・ビデオ通話・インスタントメッセンジャーなど一連のオーディオ・ビデオ関連プロダクトなどを提供することで、開発者がメタバースのアプリケーションプログラムを独力でスピーディーに構築できるよう支援します。
アバターのカスタマイズ機能と結びつけることで、ソーシャルエンターテイメントやオンライン教育、バーチャルコンサートなどのさまざまな3Dバーチャル世界の開発・構築がより容易になり、没入感のあるインタラクション体験をユーザーに提供できます。
テンセントクラウドは、世界最先端のコンピューティング性能、ストレージ、ネットワーク、オーディオ・ビデオ技術(リアルタイム通信、スマートコーデック、AIなど)に加え、より深い没入体験をもたらすゲーム技術を用いて日本の企業にメタバース構築のテクニカルサポートを提供していくとしています。
詳細はテンセントクラウド日本公式サイトをご確認ください。