ゲームエイジ総研は、ゲーマーが日頃どの程度の運動やスポーツをしているかに関する調査結果を発表しました。
東京では桜の開花宣言がなされるなど、春の気配が感じられる陽気になりました。ゲーマーはインドア派が多くあまり運動しないイメージを抱かれがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。
調査対象:全国15~59歳、何らかのゲームをプレイしている男女
サンプル数:2,765
調査時期:2023年3月
調査手法:インターネット調査
調査結果サマリー
・28.4%のゲーマーは日頃から運動やスポーツをしている
「運動・スポーツをしない派」と「している派」は同程度
「運動やスポーツをしたいとは思うが、していない」は41.0%
約7割は運動・スポーツにポジティブ
・「筋トレ」と「ウォーキング」が手軽で人気
屋外で運動・スポーツを行っているのは54.3%、自宅内は35.2%
最多の「筋トレ」は17.8%、続く「ウォーキング」は16.2%
準備がいらない手軽さと、マイペースでできることが人気の理由
目的を持って、楽しみながら体を動かすゲーマーの実態
28.4%のゲーマーが日頃から運動・スポーツをしている
はじめに、ゲーマーが現在どの程度運動をしているかを調査しました。「運動 ・スポーツをするつもりはない」という回答が30.6%である一方「日頃、何らかの運動・スポーツをしている」の回答も28.4%見られました。「運動・スポーツをしない派」と「している派」は同程度であることが分かります。
また「運動やスポーツをしたいとは思うが、していない」も41.0%存在し、運動・スポーツをポジティブに考えている人が多いようです。【グラフ1】
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「筋トレ」と「ウォーキング」が手軽で人気
「日頃、運動・スポーツをしている」と答えた人に「どのような状況で運動しているか」を聞いたところ、54.3%が「屋外での運動・スポーツ」と回答しました。「自宅内での運動・スポーツ」も、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたことが手伝ってか、3割を超えています。
一方で「ジムを利用」と回答したのは 2割以下と少なく、自宅で手軽に運動している人が多く見られます。
また、運動系のゲームは多数登場していますが「ゲームを使った運動・スポーツ」と答えたのは4.6%と少ない結果となりました。【グラフ2】
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「具体的にどのような運動・スポーツをしているか」を聞くと、最多の「筋トレ」が17.8%、次いで「ウォーキング」が16.2%でした。【グラフ3】
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その他、少数ではありますが、チューブエクササイズやトランポリンを行っているという個性的な回答も見られました。
本格的なスポーツを日頃から行っているゲーマーもいるようですが、基本的には1人で、自分の余暇に合わせてできる運動・スポーツが好まれる傾向にあります。
「筋トレ」をしている理由は健康・体型維持、ダイエット目的が多く「筋力をつけておいたほうが、腰痛予防となるから(20代女性)」、「加齢による体力の低下を軽減するため(40代男性)」などが見られました。
「ウォーキング」の理由としては「1人で気軽に楽しめるから(30代男性)」、「手軽にできるから(30代女性)」などのように、準備がほとんど必要なく、マイペースでできることを好む意見が多く見られました。
また、40代以上では「老いに抗うため(40代男性)」、「加齢による筋肉の衰えを防ぐため(50代女性)」というように老化への備えを理由とする意見が多く、20~30代では「体がスッキリする(30代男性)」、「楽しいし、ストレス解消になる(20代女性)」、「学生の頃からやっている(30代女性)」のように楽しめることを前提に体を動かしている人が多いようです。
ゲームを使っている人からは「楽しみながらできるから(20代女性)」、「気軽に体を動かせるから(20代女性)」などの理由が寄せられています。
インドア派のイメージがあるゲーマーですが、3割近くが日頃から運動・スポーツを行っていることが分かりました。自分なりの目的を持って、無理のないように楽しみながら体を動かしている前向きな人が多いようです。
「運動・スポーツに関心はあるけれど現状はできていない」ゲーマーも約4割程度存在しますが、ゲームをプレイする時のように自分にとって気軽に楽しみながら行える方法を見つければ、ゲーマーの運動・スポーツ人口はさらに増加するのではないか…とゲームエイジ総研はまとめました。