ゲームやアニメを編集した動画を無許可で配信したとして、著作権法違反の罪に問われたウェブクリエーターの吉田忍被告に対し、仙台地方裁判所は懲役2年執行猶予5年、罰金100万円の有罪判決を言い渡したと朝日新聞デジタルで報じられています。
動機は「趣味の一環として、自分の作ったものを誰かに見てほしかった」
被告は『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』やアニメ「STEINS;GATE」等を編集した動画3点についてYoutube上で無許可で配信し、著作権を侵害したとして起訴されていました。動機については公判で「趣味の一環として、自分の作ったものを誰かに見てほしかった」と説明していたそうです。
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検察側は今回の行為が正規商品を購入する意欲を減退させ、コンテンツ制作の労力を踏みにじる行為と主張し、懲役2年、罰金100万円を求刑していました。一方弁護側は被告の行為だけが「特に悪質とはいえない」として執行猶予付きの判決を求めていたといいます。
一大文化のゲーム実況も今一度権利やガイドラインの見直しを
初のゲーム配信による摘発とのことで注目を集めた今回の事件ですが、執行猶予付きとはいえ概ね求刑通りの判決が出るなど厳しい対応を感じ取れる結末となりました。今や一大文化となりつつあるゲーム実況ですが、今一度権利やガイドラインをきちんと遵守した姿勢を見直す必要がありそうです。
Game*Sparkでは本件について弁護士のご意見や、権利者のMAGES.浅田誠取締役に経緯と対応をお聞きしたインタビューも掲載していますので併せてご参考ください。