7日に大阪、17日に東京で開催される、ゲーム開発用ツールやミドルウェアの展示会、「Game Tools & Middleware Forum 2015」では各社がブース展示やセッションで最新の技術や事例を紹介します。大阪会場は明日に迫っていますが、ここでは編集部が選んだみどころセッションを紹介します。「協力・対戦ゲームを支えるPhotonの新リリース情報、最新事例の詳解」(10:00~10:45)はGMOクラウドのセッション。同社はPhotonと呼ばれるネットワーク対戦を支えるサービスを展開していますが、先日ゲームエンジンの「Marmalade」を国内で展開すると発表。海外では事例が増えている注目のエンジンで、これに関する話もあるかもしれません。こちらもゲームエンジンですが「Cocos最新情報と日本展開」(11:00~11:45)はChukong Technologies Japanによるセッションで、日本でも勢いのあるCocos2d-xを解説。中国のChukongが中心となっていたオープンソースプロジェクトですが、昨年には日本法人もできたようです。「ミドルウェアを使ってはじめてわかる、ゲーム開発におけるサウンドクリエーター本来の役割~『Happy Wars』のWwise 導入事例 ~」(11:00~11:45)はAudiokineticのセッション。大型タイトルでの採用の多いサウンドエンジン。トイロジックの『Happy Wars』による事例が紹介されます。「STEAM&海外のパブリッシング」(13:45~14:30)はSteamのマーケティングに力を入れているDEGICAが、ベールに包まれているSteamの実際や、海外におけるパブリッシングについて講演。多くのパブリッシャーがSteamでの展開をスタートする中、注目されるセッションとなりそうです。「リピート率100%!日本のゲームデベロッパーを虜にし続け、さらに進化した最新の国産ゲームエンジン『OROCHI4』」(14:45~15:30)はシリコンスタジオのゲームエンジン最新版「OROCHI4」を紹介。新たに登場する物理ベースのレンダリングエンジン「Mizuchi」も見られそうです。「『進撃の巨人展』360°体感シアター “哮”におけるOculusを利用したVRコンテンツのメイキング」(14:45~15:30)は盛んになりつつあるVRのイベントでの活用事例について紹介するオートデスクのセッション。開発には3ds MaxとUnityが使われたようです。全国各地を巡り多数のユーザーが駆け付けたイベントということからも注目されそうです。プラチナセッションの「UE4で開発環境は次なるステージへ~才能のコラボーレーションでクリエイティビティはさらなる高みへ~」(17:30~18:20)ではEpic Gamesから「Unreal Engine 4」について、才能のコラボレーションと、それによって生み出されるクリエイティビティについて講演されるとのこと。そのほか、ソニー・コンピュータエンタテインメント、日本シノプシス、モノビット、ダイキン工業、ウェブテクノロジ、日本マイクロソフト、Havok、トレジャーデータ、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン、ヤマハ、SHIFT、東陽テクニカ、Live2D、CRI・ミドルウェア、マッチロックからセッションが実施されます。また本年はブース出展のみの企業として、グーグル、サードウェーブ、サイトロック、GMOインターネット、Geometrics、ゾレアックスジャパン、テンダが出展する予定。終了後には会場で懇親会も予定されていて、交流を深めるのも楽しみになりそうです。詳しいセッションや出展情報は公式サイトで公開されていますので是非チェックしてみてください。参加は無料ですが、事前の登録が必要となっていますので、こちらも公式サイトを参照ください。
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