マイクロソフトがMobile World Congress2010の基調講演で15日、スマートフォン向けOSの最新版「Windows phone 7」シリーズを発表しました。ホリデーシーズンに向けて搭載端末が発売される予定です(日本発売は未定)。 報道によると、Windows phone 7はXbox Liveとの連動機能を持つようです。これはゲームユーザー、特にXbox360ユーザーには大きな意味を持つでしょう。アバターやゲーマータグを共有できるだけでも、おもしろそうです。Xbox360とWindows phone7で連動するゲームなども考えられるでしょう。同社は現在、PCモニタ(Windows7)と家庭用テレビ(Xbox360)と携帯電話(Windows phone)をシームレスに共有する「3スクリーン構想」を進めています。Windows phone7の投入で、この戦略がさらに加速しそうです。OS屋としてのマイクロソフトの強みが、いよいよ鮮明になってきた感じでしょうか。 もう一つの背景として、北米で急増している未成年のipod touchユーザーの取り込みがあると思われます。日本でDSを卒業した中高生がPSPに移行するように、北米ではDSからiPod touchへの流れがあるとか。彼らが成長して、携帯電話を自分で持つようになった時、みすみすiPhoneに移行させたくない。そんな印象を受けるのです。またマイクロソフトは、任天堂やSCEと違って、携帯ゲーム機ビジネスを展開していません。一方でスマートフォンにはOSの供給を続けており、一日の長があります。携帯ゲーム機だから複数台所有できるわけで、ほとんどのゲーマーにとって、携帯電話は1台でいいんですよね。ただ毎月の電話料金が発生すると、未成年ユーザーには現実的ではありません。そこで電話機能を省略したバージョンが出る……というのは、僕の妄想なので誤解のなきよう。ただし既存ユーザーに加えて、Xbox360ユーザーをすべて取り込む。そんな壮大なビジョンが垣間見えるようで、今後も注目したいところです。
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