三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、11月15日付けレポートで、コーエーテクモHD<3635>の今後12ヶ月間の目標株価を750円から660円に引き下げました。レーティング「Outperform」は継続としています。目標株価を引き下げた理由について、同証券では、会社側は、開発者を中心とする経営資源を既存ゲーム事業からSN(ソーシャルネットワーク)ゲーム事業へシフトする事業戦略を打ち出したものの、事業戦略変更による収益プラス効果の出現には数年を要するとみている、とのこと。経営統合による現場の混乱に加え、事業戦略により収益の不安定性が増したことを考慮し、同証券の予想PBR(1株あたり純資産)1倍から割り引く「ディスカウント率」を10%から20%に引き上げたようです。よって、同証券の目標株価は、PBR1倍株価×0.8倍となります。また、レーティング「Outperform」の継続としたのは、現在の11月12日現在の株価が目標株価に対して約35%の上昇余地があるため、だそうです。同時に、決算説明会と取材を踏まえ、2011年3月期の営業利益を従来予想比9.9億円減の40億円予想(会社計画は40億円)、2012年3月期を7億円減の46.6億円、2013年3月期の営業利益を7億円減の41.5億円としました。これらの前提となるゲームソフトの販売本数の予想については、2011年3月期は5.81百万本(会社計画5.81百万本)、2012年3月期は6.22百万本、2013年3月期は5.60百万本とし、それぞれ従来予想比で0.73百万本引き下げています。
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