日本経済新聞に、ベンチャー企業が最近、上場を軸にした成長戦略の見直しを行っている、との報道がありました。株式市場が低迷し、ベンチャー企業にとっては思うように資金調達ができないうえ、昨今の様々な規制強化で上場準備費用や上場維持費用が高騰し、株式公開のメリットが非常に薄れています。2億円の資金調達するために、上場準備費用3億円を費やすという状況になっているという話も聞きます。今回の記事のように、ベンチャー企業にとっては、成長戦略の観点から上場準備を取りやめて事業会社との連携を強化するというケースがある一方、VCにとっては上場に失敗したベンチャー企業の株式の処分方法としても注目されている、という話も聞きます。■ベンチャー企業が相次いで上場戦略を見直し11月24日の日本経済新聞朝刊は、ベンチャー企業が株式上場を軸にした成長戦略の見直しを行っている、と報じています。報道によれば、上場しても十分な成長資金が調達できないうえ、上場維持にも多額の費用がかかるためで、ベンチャーキャピタル(VC)など上場を迫る株主から株式を買い取って経営の自由度を高め、大企業との連携強化などで成長を目指す動きが強まっているとのこと。ジンガジャパン(旧ウノウ)がIT企業やネット系VCなど8社から約3億円の出資を受け、株式上場の準備を進めてきたものの、米ジンガゲームネットワークの子会社になりました。また、フィジオスもVCの持ち株を大企業に買い取ってもらうことを検討し始めたそうです。そのほか、九州大学発のバイオベンチャーのアキュメンバイオファーマの自社株買いの事例や、携帯電話向け広告のシリウステクノロジーズがヤフーの完全子会社になった事例が紹介されています。■Gモード、携帯電話向けRPG「マジカルファンタジスタ」を「DSiウェア」で配信11月24日付けの日経産業新聞は、ジー・モード<2333>が11月24日より、携帯電話向けRPG「マジカルファンタジスタ」を「ニンテンドーDSiウェア」で配信すると報じています。報道によれば、携帯電話よりも画面が大きいゲーム機への展開を加速することで、同タイトルの認知度向上や利用者の拡大につなげることが狙いだそうです。料金は500円に相当するポイントとのこと。
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