■ドリコムが考えるリワード広告とは
SAPに対してリワード広告の提供価値は下記の点だと考えています。
(1)ソーシャルアプリユーザーの大半を占めている無料ユーザーに有料ポイント利用の面白さを体験していただき間接課金のすそ野を広げるための仕組み
(2)有料ポイント利用の面白さを体験していただき直接課金への足がかりになる仕組み
まず(1)についての事例をふたつ紹介します。
(施策その1)「コンバージョン件数の表示」
そもそもアプリのアクティブユーザーに対してリワード広告の利用ユーザーが少なすぎるのではないかといった仮説がありました。mixiではいわゆるアフィリエイトのサービスは行われていないためユーザーも不慣れでありそういった不安からコンバージョンをしてくれないのではないか。そういった仮説をもとに、各広告に対してユーザーに安心をしていただくためにコンバージョンの人数をリアルタイムに反映するような仕組みを導入しました。また広告主も誰もが知っている大手企業の無料登録で実施をして安心感を与えるよう配慮しています。
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結果としては人数表示を行う前日と比較し、表示を開始した日以降はクリック数、コンバージョン数ともに2倍以上になりました。
こちらの施策はリワード広告に不慣れなユーザーに安心感を持っていただける要因になっていると考えてまして引き続き実施をしています。
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申込人数の表示例
(施策その2)「アプリTOP面からの誘導強化」
施策の1と同時並行で進めたのですが、そもそもリワードのページまで到達するユーザーが非常に少なかったため必ずユーザーの目にふれるアプリ面に広告をひとつピックアップして掲載してみてはどうだろうかと考え実施を行いました。
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アプリTOP面からの案件ピックアップ誘導
こちらは、案件一覧ページと呼んでいる案件が数百件並んでいるページから大手企業の無料会員登録の案件をひとつ抜き出してきて専用のバナーとLPを作成し実施しました。
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案件一覧ページ
こちらの案件は案件一覧ページにあった際は週で100件以下のコンバージョン件数だったのですが、アプリのTOPに掲載をしたことで20倍以上の成果件数が発生しました。
さらに驚くことに、登録ユーザーの90%以上がリワード広告を初めて使ったユーザーでした。ごく一部のユーザーしかリワード広告は認知・利用されていなかったのですがアプリのTOP面などユーザーの目のつく箇所に導線を設けることで一気に認知・利用が促進された結果となりました。
これは弊社が考えている間接課金のすそ野を広める効果が高いと判断し、継続して実施をしています。
(1)に関しては細かい数字をだすことは難しいのですがリワード広告を利用したユーザーの課金率がリワード広告を利用しないユーザーと比べ高くなっていることを確認できています。
ユーザーへの導線の工夫や成約件数の表示など安心感を持っていただく仕組みを提供できたことで間接課金ユーザーのすそ野が広まり、有料ポイントを使う楽しみをユーザーに感じていただけているのではないかと思います。結果として間接課金、直接課金のすそ野が広がりアプリの全体の売上は右肩上がりを続けています。
次回はユーザーへのリワード広告の利用を促進するための取り組みをいくつかご紹介させていただきます。
■著者紹介
日吉良太
株式会社ドリコム MS営業部
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