GDC 2日目の「Google Developers Day」。グーグルのTodd Kerpelman氏は「Engaging Your Entire Community」と題した講演を行いました。スマートフォン向けゲーム開発においては、プラットフォームの分断と、ネットワーク対応による開発の肥大化という問題が大きくなりつつあり、グーグルはこうした問題の解決手段を提示しようとしています。
グーグルが開発者向けに提供している「Google Play Game Services」はスマートフォンゲームのネットワーク対応で典型的に利用される「アチーブメント」「クラウドセーブ」「リーダーボード」を容易に実装するためのライブラリ集です。このライブラリはAndroidだけでなく、iOSにも対応していて、デバイスを超えたネットワーク対応やクラウドセーブによる引き継ぎが可能になります。さらに今週、新たな機能として「マルチプレイヤー」も実装。プラットフォーム間の対戦まで実現します。
さらに「Google Play Game Services」はUnity向けのプラグインも公開されているため、1つのコードでAndroidとiOSを両方カバーすることができます。JavaとObjective-Cというネイティブ言語で開発した場合、両OS間での微妙な差異がゲームの挙動に影響を与えますが、Unityであればこうした心配も不要です。
「Google Play Game Services」について詳しくはウェブサイト等を参照ください。
《土本学》