ユービーアイソフトのモントリオール支社でクリエイティブディレクターを務めるPatrick Plourdeは、ずっと日本のロールプレイングゲーム(JRPG)のファンでした。そのため、彼の手がける新作『Child of Light』がJRPGから影響を受けたのは驚くことではありません。3月20日、GDCの「The Art of Child of Light」と題したセッションで、Plourde氏はゲームのアートスタイルの影響と挑戦を語りました。
■ウォルト・ディズニーの足跡をたどって行く
2007年にPlourde氏はモントリオールにある「Musee des Beaux-Arts(美術館)」を訪ねました。当時はウォルト・ディズニーの映画に影響を与えたアートの美術展がありました。1920年代にディズニー氏は映画に使われる美術収集を取り纏めるためにヨーロッパを旅行したのです。
ディズニー氏が取り纏めたたくさんの美術は「The Golden Age of Illustration(イラストの黄金期)」という1880年代から1920年代にわたった時代に作られました。「イラストの黄金期」とは「Alice in Wonderland」の絵を描いたArthur Rackhamとディズニーの「眠れる森の美女」で背景コンセプトイラストを描いたKay NielsenやJohn Bauerというスウェーデン人のイラストレーターなどが活躍していた美術における優秀さの時代でした。
アートだけでなく、『Child of Light』はストーリーも日本のRPGから影響を受けました。RPGでは、プレイヤーが腕に磨きをかけ、強くなっていきながらキャラクターとともに成長します。主人公のオーロラの容姿の成長は、クエストの目標へと繋がっていきます。子供の頃には大きすぎて扱えなかった剣を段々と使えるようになり、プリンセスは物語の役割を果たせるようになっていくのです。『Child of Light』は「プレイ出来る詩」を目指している成長の物語です。
《Aria Tanner》