主要事前予約サービス5媒体での予約受付数は、Androidが16タイトル、iOSで20タイトル。今週も引き続き、事前予約サービスでの予約受付アプリ数が増えている。
今回のラインナップを見て目に止まるのは、恋愛シミュレーションなどの女性向けタイトルが増えてきたことだろう。
■女性向けゲームでも事前予約サービス利用が増える
女性向けゲームといえば、恋愛シミュレーション。恋愛シミュレーションと言えば、サイバード社とボルテージ社の2強が次々繰り出す「イケメンシリーズ」「恋人シリーズ」などのシリーズものは、元々ユーザー数も多く、売上ランキングでも常連の顔ぶれである。
が、こと事前予約に関しては、「シリーズ展開で囲い込みをしているユーザー基盤」があればこそ、これまでは、ユーザー基盤を活かして自社のみで実施するケースが多かったように思う。
しかし、今週事前予約を展開している、「ルームシェア素顔のカレLoveDays」(ボルテージ)、「100日間のプリンセス◆もうひとつのイケメン王宮」(サイバード)は、いずれも、外部予約サービスを複数同時実施など、積極的に活用している。
自社でユーザー基盤をもっていたとしても外部サービスを活用する=外部サービスの有効性(費用対効果を含む)が浸透してきた現れではないだろうか?
但し、平均獲得数は、どのアプリ/どのサービスをとっても、総じて他ジャンルのゲームより少ない。これは、現状の各予約サービスがそもそも抱えているユーザーが、これまで扱っていたタイトルの兼ね合いなどにより、現状は男性に寄っている可能性が考えられる。
新しい事前予約サービスの登場が増えそうな気配も感じられてきた昨今、女性ユーザーの取り込みが、他サービスに差をつける鍵になるかもしれない。


■執筆者紹介
佐伯 英恵
大手ゲーム会社にて、ネイティブゲームアプリ事業立ち上がり時の宣伝業務を経て、スマホゲーム集客ソリューションプロバイダーである株式会社AppBroadCastを創業。
AppBroadCastコーポレートWEB:http://appbroadcast.jp