グーグルは、持株会社としてアルファベット(Alphabet Inc.)を設立し、現在のグーグルは複数の会社に分割して多くの企業が並列に並ぶ企業体に変わることを明らかにしました。ナスダックへの上場は親会社となるアルファベットに変わることになります。CEOのラリー・ペイジ氏はブログの投稿で、企業は変わるまいとする慣性が働くものだが、革命的なアイデアが成長を支えるテクノロジー業界では、自らを快適ではない場所に置く努力をしなくてはならないとコメント。グーグルは上手くやっているつもりだが、更に追求するために新しい会社を作ったとしています。アルファベット傘下にはLife Sciences(グルコースを測定するコンタクトレンズを開発)、Calico(長寿の研究)などが置かれ、中核事業以外を分割したグーグルも並列に並びます。これにより、グーグル本体は中核事業によりフォーカスし、新規事業を行う新設の企業群も、独立したマネジメントの下で、製品開発とマーケティングに注力することができるようになります。今後は業績報告も分野別に行うとのこと。さらにグーグルでは新たなCEOとしてインド出身のSundar Pichai氏を起用することも発表に。同氏は2004年にグーグルに加わった後、Chrome、Google Drive、Gmail、Maps、Androidなどを順に担当。現在ではグーグルの大半のプロダクトの統括を行うようになっていました。ペイジ氏のブログタイトルは「G if for Google」、新しいドメインは「abc.xyz」です。社名からは、A~Zまであらゆる問題解決を図っていこうとするグーグルの意思を感じます。