ハイエンドなVRで求められるものはどういったものでしょうか? 吉田氏は「Sense of Presense」という言葉で説明しました。日本語で言えば「本当にそこにあるような感覚」とでも言うでしょうか。没入感を超え、頭ではなく、体がその世界に入っていると信じきってしまうような状態です。
しかしこの「Sense of Presense」は壊れやすい、と吉田氏は言います。「信じきっていても、映像が動きについてこない、喋ってる声が別の方向から聞こえる、など少しの違和感でも壊れてしまうのです」。映像、音声、トラッキング、コンテンツ、操作性、快適性などの要素が高いレベルで、まるで総合芸術のように揃っていてこそ実現できるものです。ハイエンドなVRであるPlayStation VRが目指すのはこの実現です。