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米俳優組合SAG-AFTRAにより、ゲームに携わる声優の待遇改善を求めて行われているストライキに対し、Activision、EAなどその対象となっているメーカーは連名で、本ストライキに繋がった交渉の内容を明らかにするウェブサイトを公開しました。
このウェブサイトでは、SAG-AFTRAが会員に10月19日の最後の交渉での企業側の提案を伝えないままにストライキに踏み切ったとして、10月19日以前の交渉にて具体的に各々の焦点に対し、企業側からのどのような提案を行ったのかを明確にしています。また、その提案に対してのSAG-AFTRAによる返答内容と、そして、10月19日に最終的にどのように企業側の提案が修正されたのかを伝えています。
ウェブサイトにて同様に掲載された、要求項目に対する改善提案の概要一覧では、焦点となっていた殆どの重要な項目について、10月19日時点での企業提案では、SAG-AFTRA側からの返答に対し、合意もしくは一部合意している、とされています。
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なお、メーカー側はSAG-AFTRAに、SAG-AFTRA会員にこの情報を提供した上で、ストライキの是非に対する再度の会員投票を行うよう継続的に申し入れていますが、その提案は却下されているとのことです。ストライキがどのような形での決着となるかは未だ見通し不明ですが、メーカー側は同ウェブサイトにて「このストライキは行われる必要がありませんでした」と呼びかけています。