アカツキは、iOS・Android向けアプリ『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『サウザンドメモリーズ』、『八月のシンデレラナイン』などのモバイルゲームの開発・運営事業を主力とする会社です。また、『Wowful』などのライブエクスペリエンス事業も手がけています。
今回発表されたAEの設立により、新たにアニメ、実写、デジタル映像を製作する映像事業も展開し、世界的な中心地であるハリウッドに拠点を持つことで、グローバル市場をターゲットに活動していく狙いです。

◆USAオフィス”AE”で日本のIPをグローバル市場へ
日本の漫画、小説、アニメなどのコンテンツはユニークなストーリーや強い世界観を持つブランドとして、グローバルの映像市場でも圧倒的な存在感があり注目を集めています。ところが、デジタル配信と劇場上映のどちらの映像化の場合でも、日本の作品をグローバルで映像化するには、専門性の高い人材・知見・ネットワークが必要です。そのため、日本のIPホルダーにとってグローバル市場への展開は限定的なのものに止まっていました。
こうした背景を受け、AEは、日本国内の魅力ある原作のハリウッドでの映像製作を実現するべく、国内からグローバル市場への展開をサポートしていくとのこと。製作においてはAEが投資機能を持ち、資金面でも映像化の実現を支援することで、日本のクリエイター、IPホルダーにグローバル市場での活躍のチャンスを提供していきたいとしています。
また、将来的には映像事業だけでなくアカツキのモバイルゲーム事業と連携することにより、さらなる事業展開を行っていく予定とのことです。
◆AEにはハリウッド映像化の専門家が集結
AEの代表取締役プレジデントに就任するアンマリー・ベイリー氏は、日本国内の原作を専門に、ハリウッドでの映像化を手掛ける映画企画会社でシニアバイスプレジデントを務めていた人物。グローバル市場に適した数々の日本の作品の発掘と、ハリウッドのトップ製作チームとのマッチングを実現してきました。
また、「アビエイター」のプロデュースでも知られるサンディ・クライマン氏をアドバイザーに迎え、戦略からクリエイティブ、リサーチにいたる全メンバーがハリウッドでの映像化に特化した専門家集団で構成されたチームになるとのことです。
なお、日本側はアカツキの鈴木萌子氏を責任者として国内の出版社、著作者などのパートナーの窓口を務めるということです。

(代表ベイリー氏とアカツキ鈴木氏/アカツキオフィスにて)