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PC向けゲーム配信最大手「Steam」を運営するValveは、Steam開発ブログにて、「Steam上で使用されるコントローラー」にまつわる統計データを公開しています。
この統計データは、2015年に実装されたSteamのコントローラーマッピング機能から明らかになったもの。データでは、実に3,000万人以上のユーザーがコントローラーを所有し、そのうち1,500万人以上が2種類以上のコントローラーを登録している現状が報告されています。
組み合わせ総数6,000万以上となる、このコントローラーの内訳。その種類で最も多かったのはやはり、DirectX9以降で導入され、2018年に至るまで、Windowsのディファクトスタンダードとしても採用されている“XInput”の基本デバイスでもある「Xbox 360コントローラー」です。同系統であるXbox Oneコントローラーと合わせれば、実に4,000万台近く、全体の6割強がXbox系コントローラーであることになります。
一方、その他のコントローラーで強い勢力を持っているのが「PS4コントローラー(DUALSHOCK 4)」。1,220万台というその所有数は、Xbox Oneコントローラーを超えています。これについてValveは、PS4コントローラーが(ソフトウェア対応面で)PCゲーム用コントローラとして一般的には用いられず、(Steamクライアントを含む)XInputへの変換ソフトを併用する必要があることに触れ、この強い勢力が予想外である旨を記しています。なお、Valveは、同時に今後のSteamのコントローラーサポートで、ゲーム内に表示されるボタン表示をコントローラーに合わせて変更する術の実装について示しました。
また、Valveは近年勢力を伸ばしているデバイスとして「Switch Proコントローラー」を挙げ、Steamによる同デバイスのサポート実装後、大きく登録数が増加したことを明らかにしています。
Valveがリリースしている「Steamコントローラー」については、登録数こそSwitch Proコントローラーの3倍程度の数字。しかし、他のコントローラーより大幅に幅広いタイトルで用いられている上、本来ならコントローラーに対応していないゲームなどを設定機能を使いながら楽しんでいるユーザーが多いと報告されました。