Steamの運営を行うValveは、SteamにおけるPlayStationコントローラーを中心としたコントローラーサポート情報の拡充を行うアップデートをSteamニュースを通して発表しました。
コントローラー種別ごとの表記にフィルタ機能等嬉しいアップデート!サポート状況の定義も明確に
これまでSteamではXboxコントローラーを基準にコントローラーへの対応状況を示していましたが、アップデート後は各ストアページでXbox、DualSense、DUALSHOCKの3タイプのコントローラーについて対応状況が表示されるようになります。この表示はユーザーが直近で使用したデバイスに基づいてパーソナライズされるとのことです。
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また、ライブラリでもコントローラーのサポート情報を確認できるほか、ゲームにコントローラーが必須である場合、その旨を示すアイコンが目立つ位置に表示されるようになりました。加えて設定ボタンの横にはコントローラー設定へ直接リンクされたボタンも設置されています。
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さらにストアおよびライブラリの双方について、検索フィルターの項目に種類ごとのコントローラー対応状況も追加。所持してるコントローラーで遊びたいゲームを探すのがより便利になっています。これら全ての機能はBig Pictureモードでも利用可能です。
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アップデートニュースでは「フルコントローラサポート」の表記条件の厳密化についても触れられており、今後ゲームに「フルコントローラサポート」の表記を行う場合は、ゲーム内でコントローラの特定のボタンを押す指示がある際、画面に使用中のコントローラーの種類も反映した正しいボタンのアイコンが表示される必要があることが明示されました。また、ゲーム内のテキスト入力では自動的に(Steamの機能を利用するか独自実装で)テキスト入力機能が起動する必要があります。条件に合致しない場合「部分的コントローラサポート」と扱われます。
コントローラー利用者はますます増加!中でもPSコンはセッション数4倍に
ニュースによれば今回のコントローラー対応表記の拡充の背景としてアクティブプレイヤーの12%が日頃からコントローラを使用していることや、人気のある高難易度RPGの多くで過半数、サッカー等のスポーツゲームでは80%をはるかに超えるプレイヤーがコントローラでプレイしていることを明かしています。
また、過去一年でコントローラーを使用したゲームセッション数は30億を超え、その27%がPSコントローラーだったとのこと。4年前の同期間(2019年11月まで)におけるセッション数は9.9億で、PSコントローラー割合が19%であったことから、PSコントローラーが利用されるセッションの数は4倍になったことがわかります。そして、現在のPS5やPS4の販売数を考慮し、PSコントローラーがすでに多くの家庭に普及しているとの見方が今回のアップデートに繋がったようです。
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実際にGame*Sparkがパブリッシャーを務める『ウィザードリィ外伝 五つの試練』においても、プレイヤーの約半数近くがコントローラーを利用。起動回数ベースでの集計で、26%のプレイがPSコントローラーでした(Xbox系は56%)。Valveによるデータとほぼ一致していることがわかります。「使えるかわからないからキーボードでいいや」と思っていた方も、この機会にコントローラーを使用してみれば、新しいゲームライフの扉が開くかもしれません。