ゲーマー向けとして開発され、基本無料であることやその軽さ、ブラウザでも使用可能な汎用性のほか、高機能さで人気を博するチャットツール「Discord」。同ツールにて一部地域のみで展開していた、クライアント版向けゲームストア/ランチャー機能がオープンベータとして全世界に開放されました。
このアップデートは該当の更新後、Discordクライアントを再起動することで利用可能となります。更新後はホームに「ライブラリ」、「ストア」のボタンが追加され、ゲームの購入や起動が可能となる仕組みです。

なお、ランチャー機能については、Steamなどの外部ストア及びクライアントにも対応しており、ストア画面や設定画面からインポートを行うことでDiscord上でゲームを買うことなく利用することもできます。
ストアについては『SINNER: Sacrifice for Redemption』を始め幾つかの先行販売タイトルのほか、様々なインディーゲームが購入可能。また、本アップデート以降、Discordの月額有料サービス「Discord Nitro」は月額9.99ドルに値上げし、ゲームサブスクリプションサービスもセットとなり、『Galactic Civilizations III』、『FTL: Faster Than Light』など多数のタイトルが自由にプレイできるようになります。

サブスクリプションサービスが不要なユーザーのために旧サービスも「Nitro Classic」としての提供が続けられるとのことです。

なお、支払い方法についてはクレジットカードのほかPaypalに対応。Steamなどでも利用可能なPaypalがあるのは、嬉しいユーザーも多いかもしれません。

通常販売だけでなく、ゲームサブスクリプションサービスをも備えたDiscord Store。現時点ではあくまで「良いゲーム」としてキュレーションが行われたタイトルのみを提供していく姿勢であるものの、背景にある膨大なユーザーベースを味方につけ、業界最大手「Steam」を脅かす存在になるのでしょうか。今後の推移にも注目です。