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CCP Gamesは、MMORPG『EVE Online』ゲーム内の恒星管理評議会メンバーでもある弁護士のBrian Schoeneman氏を永久BANしたことを発表しました。
『EVE Online』にてBrisc Rubalと名乗っているSchoeneman氏は、実際に政治活動に取り組む弁護士としても知られています。2018年には、プレイヤーからのフィードバックを直接開発者とやり取りする、ゲーム内機関"恒星管理評議会"メンバーに立候補したことでも話題になりました。
BANの理由についてCCP Gamesは、同氏が自身のアライアンスメンバーと機密情報を共有し、不正なゲーム内取引をおこなったと報告。同氏の評議会からの除名とゲームからの永久BAN、この件に関わった他2人のプレイヤーの1年間のBANと、これによって得られた違法な資産の没収が発表されました。
対するSchoeneman氏は、Twitterでこの発表を否定。さらにRedditにて公式声明を公開し、これらの内容に対する反論と、自身と2名のプレイヤーへの処分取り消しを求めています。声明では、CCP Gamesに説明を求めても一切の返答がないことを明かしており、ゲーム内だけでなく現実の評判にも悪影響を与える今回の判断に対し、様々な道を模索しながら戦っていくとしています。
これまでも、現実さながらの戦争や対立などが話題になった本作。今回の事件に関しても、まさに政治スキャンダルと呼べる様相を呈しています。一部海外メディアでは、敵対勢力の工作という可能性も否定できないとの声も挙がっており、今後の動静に注目が集まります。