元Valveで12年以上ライターとして活躍し、現在はStray Bombayの共同設立者兼CEOでもあるChet Faliszek氏は、YouTubeチャンネルKiwi Talkzのインタビューに応じ『Left 4 Dead』開発当時の思いや出来事を明らかにしました。
インタビューはValve初出社の思い出や『Portal 2』をはじめ過去に手掛けたタイトル、現在開発中である『Anacrusis』など多岐にわたる内容となっています。その中でFaliszek氏は『Left 4 Dead』について、Valveの共同設立者Gabe Newell氏はゲームにゾンビを登場させたがらなかったことを明かしました。
当時は「ウォーキングデッド」ような大ヒットドラマもなく、ゾンビものといえば「深夜に放送している安っぽい作品」「ゾンビはやめよう、ゾンビは安っぽいだけだ」とNewell氏は言い、「Night Of The Living Dead」や「Dawn Of The Dead」といったホラーの名作映画にも否定的だったとのこと。
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しかしFaliszek氏にはそれら映像作品の何がどう安っぽいのか理解できず、結果としてキャラクターや世界観はそのままに「登場人物の何人かに、自分たちがゾンビ映画の中にいるということを意識させたらどうだろう。ゾーイとルイスは“ああ、これは映画の中の出来事なんだ”と理解しながらも、真剣に演じている」という『Left 4 Dead』のコンセプトを生み出したそうです。
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