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現地時間5月29日、フランス政府は政府関係者に対し “英語のゲーム用語”の代わりに“フランス語のゲーム用語”を使うよう指示しました。
本件はフランス語強化委員会(Commission d'enrichissement de la langue française)により協議され、学術機関アカデミー・フランセーズ検証の元でフランス共和国の官報に掲載されたものです。
フランス通信社(AFP)によると、同国文科省は英語による表記が「理解の妨げになる」と説明。2022年初頭では、アカデミー・フランセーズが「英語の多用はフランス語のボキャブラリーを貧困化させ、国民間の差別を拡大させる」と危惧しており、本件もフランス国内で流行する英語化の流れを危惧した結果と考えられます。
ちなみに官報を確認すると「cloud gaming」は「jeu vidéo en nuage」に、「e-sports」は「jeu vidéo de compétition」に置き換えられるそうです。
※UPDATE(2022/6/1 12:02):見出しにて当初「ゲームスラング」と表記していましたが、対象となったワードは正式な場面でも用いられるものが中心となっているため、「ゲーム用語」と修正しました。