ゲームエイジ総研は、2022年11月に配信開始となったゲームの中から、過激でセクシーなキャラクターデザインや大規模な広告で話題となった『勝利の女神:NIKKE(以下『NIKKE』)』が実際にどれほどユーザーを獲得し、どのようなユーザーが遊んでいるかの調査結果を発表しました。
利用データ:iGageデータ
iGageデータ:2022年10月31日~11月20日の期間のデータ
配信開始前からの積極的な広告展開
『NIKKE』は人類の文明が崩壊した世界での物語を描くSFジャンル「ポストアポカリプス」を題材とした作品で、少女型ヒューマノイド・NIKKEとともに、謎の生命体・ラプチャーから地上を奪還するために戦うゲームです。
ジャンルは「ガンガールRPG」となっており、NIKKEを操作するガンアクションがゲームシステムのキモとなっています。ゲーム内で最も注目されたのはキャラクターデザインで、過激でセクシーなキャラクターデザインと、ゲーム用2Dアニメーションソフトウェア「Spine」で制作されたアニメーションが話題となりました。
また、キャラクターデザインに合わせた大規模な広告施策がゲーム配信前から行われており、「コミックマーケット100」や「東京ゲームショウ」では屋外広告や試遊会に加え、人気コスプレイヤーによるコスプレも披露されました。
さらに「池袋ハロウィンフェス2022」における50名以上のコスプレイヤーを起用してのブース出展や、道頓堀、渋谷、新宿での大規模な街頭広告など、事前登録の段階から積極的にテレビCMや広告展開を行いました。
それらにより事前登録者数はグローバルで300万人を突破。11月4日の配信日には、Twitterで「NIKKE」というワードがトレンド入りするなど、大きな話題を呼びました。
配信初週に60万人以上のユーザーを獲得
アクティブユーザー数はどのような推移をたどったのでしょうか。Weeklyのプレイステイタスをみると、配信開始週である10月31日の週の新規ユーザー数は64万人でした。
配信日は11月4日なので、配信3日間でこの数を集めたことになります。また、10月31日の週から11月14日の週にかけての獲得新規ユーザー数は104万人に達しました。わずか半月ほどで100万人以上のユーザーを獲得し、その後も全体のアクティブユーザー数が常に60万人以上という高い水準で推移しています。【グラフ1】

ユーザーの推移をDailyでみると、配信初日である11月4日のDAUは32.8万人で、その後も順調に増加。リリースを記念した公式生配信が放映された11月6日には40万人を突破しています。
初の新キャラクター実装が行われた11月10日には、ユーザー数が集計期間最大の46.5万人に増加。その後、ユーザー数は減少傾向にありますが、その減少量も他のアプリと比べても非常に緩やかなものとなっています。【グラフ2】

ユーザーの約7割が20~30代の男性
プレイヤーを性年代別に見ると、男性の割合が9割以上と極端に男性傾向の強いアプリであることが分かります。最も多いのは20代男性で全体の4割近くを占めており、その次に30代男性が28.8%で続くという構成で、20代から30代の男性だけで全体の7割近くを占めています。【グラフ3】

男性からの人気が非常に高い『NIKKE』ですが、Twitterではキャラクターのセクシーなビジュアルに対する言及が多く「電車内で堂々とプレイするのは無理」などという意見も見られます。
一方で、ストーリーや世界観に対する好評価も見られます。キャラクターデザインやビジュアルに頼るだけではなく、ゲームとして重要な要素である世界観やストーリーがきちんと作り込まれており、それが満足度の高さにつながっていると思われます。
配信初週から多くのユーザー、特に20~30代の若年ユーザーを獲得できた『NIKKE』は、こうした要素を含む告知戦略や独自性の高い仕掛けで、どこまでユーザーを増やしていけるでしょうか。ゲームエイジ総研は今後の施策が楽しみなアプリゲームである…と今回の調査をまとめました。