ValveはSteamでゲームなどを配信する開発者らに向け、成人向けコンテンツのアンケートおよびリリース前のレビュープロセスを更新した旨を明らかにしました。
この更新で何が変わったのかと言えば、開示されている範囲では「これまで2つに分かれていたコンテンツ開示アンケートを1つにまとめ、新しい質問がいくつか追加された」とのことです。プロセスの変更によりゲームのリリースまでの処理がより簡略化された他、プレイヤーがゲームを探す際にセンシティブなコンテンツをフィルタしやすくなるよう検討が必要な部分を開発者が特定しやすくなり、また既存のブラジルでのゲームレーティングの生成機能に加えドイツのレーティングシステムに合わせた表記の生成機能が加わりました。
Valveは全ての開発者に対して新しいアンケートを用いたレーティングの再確認を推奨していますが、一方で全てのゲームがそれを行うことが難しいと認識していると述べ、2020年以前に発売されたゲームに関しては可能な限りの対応を推奨するに留めるなど、確認が必要なゲームの発売時期等のガイドラインを示しています。
センシティブな成人向けコンテンツもいまでも多数がリリースされ続けるSteamですが、特定の絵柄などがゲーム審査で不利になったという不透明さも度々指摘されています。特に日本産のタイトルが悪影響を受けやすいため、このようなプロセスの変化がその是正にも用いられるようになることを期待したいユーザーは少なくないかもしれません。一方、強く推奨されるレーティングの再確認が既存タイトルにどのような影響を与えるかは未知数です。