海外ゲーム市場の調査会社Newzooがプラットフォーム別にプレイされるゲームのトレンドを比較した結果、Steamユーザーはコンソールユーザーよりも、対戦要素のないタイトルを好む傾向が強いと分析しています。
“世界のトレンド”と読むにはやや難ありのデータ
PC Gamerによれば、Newzooが「100万人以上のプレイヤーから収集したリアルなデータ」をベースに、2024年に2時間以上遊ばれたゲームを調査したことがわかりました。
その結果、Steamユーザーが遊んだゲームの58%は一切の対戦要素(PvP)が無いPvEタイトルで、2021年の調査と比較して11%増となっています。一方でコンソールユーザーのPvEプレイ率は、PlayStationでは42%、Xboxでは41%です。
ただし、PC Gamerは上記の数字には注意すべき点があるとしています。
Newzooのレポートはシングル/マルチプレイのゲームを区別して集計しているのか不明なこと(シングルプレイのゲームをPvEに含むのは間違いとは言えないものの)や、両国合わせて10億人以上のゲーマーを抱える中国&インドのデータが含まれておらず、“世界のゲーム嗜好”として捉えるのは微妙だと述べています。

またPCゲームの売り上げはコンソール機を上回っていることから、同誌は『Helldivers 2』や『Schedule I』など最近のヒット作の多くが協力プレイであることも踏まえ、この分析はあながち間違いではないともしました。Steamはインディーズ開発者にも参入障壁が低くマルチプレイ作品を公開しやすいことや、ここ10年でPCゲームがより手軽に入手でき楽しめるようになったからだと推測しています。
