人事のトータルソリューションを提供するベクトルは、会社勤めをしている方男女500人に「上司に関するアンケート調査」を実施しました。
調査日：2023年1月6日～2023年1月8日
調査方法：インターネットによる選択・記述式回答
調査対象：会社勤めをしている方
調査人数：500人
79％は上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある
「上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある」と答えた方は、全体の79％にもおよびました。
同僚や友人からこの手の相談を受ける機会も多いかもしれませんが、その際は単なるグチだと軽く流さない方がいいかもしれません。
40％が「今の上司が嫌い」
「今の上司が好き」という回答は16％と少数派で、「どちらとも言えない」は44％でした。
先ほどの結果と合わせて考えると、44％のうちの多くは中立的な回答というより「決して好きではない」に近そうです。
嫌いな上司の特徴第1位は「高圧的」
「嫌いな上司の特徴を教えてください」という質問で、一番多かった回答は「高圧的」で、第2位は「自分が全て正しいと思っている」でした。
第3位「相手によって態度を変える」と第4位「気分屋」は、信用できない人間の典型的なタイプです。言動に一貫性のない人が上司だと、部下は振り回されるばかりです。
それに「人の意見を聞かない」、「人を悪くいう」、「どなる」、「責任逃れをする」、「マネジメント力がない」などが続きました。
理想の上司の第1位は「いざという時に守ってくれる」
「理想の上司の特徴を教えてください」と尋ねると、第1位は「いざという時に守ってくれる」でした。
複数回答ということもあり、第1位以下の回答数には大きな差は見られませんが、その中でも上位を占めたのは「尊敬できる部分がある」、「感情的にならない」、「人によって態度を変えない」でした。
第1位から第4位までを常に心がければ、それだけで理想の上司に近づけそうです。理想の上司に対しては、リーダーシップや決断力、指導力などという仕事のポテンシャルより、優れた人間性を求める声の方が多く見られました。
好きな上司／嫌いな上司のエピソード
「好きな上司に関するエピソード」を記述式で回答してもらったところ、以下のような答えが寄せられました。また、この質問に対しては「好きな上司はいない」という回答も目立ちました。
好きな上司に関するエピソード
失敗を責めることなく、相手方と円満に話を収めてくれた（50代・女性）
自分のことをしっかり見てくれている（30代・男性）
失敗をフォローしてくれた（30代・女性）
失敗は俺の責任、成功はみんなのおかげだと言ってくれた（30代・女性）
視野が広く、気分に関係なく丁寧（50代・男性）
好きに仕事させてくれて、責任だけ取る（50代・男性）
10年来の問題を就任1年で解消、業務の基礎を作ってくれた（40代・女性）
どんと構えておおらかな性格、常に視野が広く気配りができる（30代・女性）
基本的には判断を任されていたが、相談すれば決断してくれた（30代・女性）
責任は全て自分にあるが口癖でマネジメントに長けていた（30代・女性）
普段は言葉は少ないが、いざという時に頼りになった（40代・女性）
一緒に考えてくれる。残業にも付き合ってくれた（40代・女性）
悩み事があるときにしっかり話を聞いてくれて、アドバイスをくれた（20代・女性）
嫌いな上司に関するエピソード
朝から機嫌が悪く周囲に当たり散らす（30代・女性）
一度人を叱り出すと1時間も2時間も叱り続ける（30代・女性）
過去の職歴などから判断して使えないやつと言われた（30代・男性）
飲食店勤務だがお客様が帰ってしまうほど大声で叱る（40代・男性）
私のミスを怒ったが、他の社員の同じミスを笑って許す（20代・女性）
男というだけで、扱いが雑になる女性の上司（30代・男性）
手柄は自分のもの、ミスは気に入らない社員のもの（30代・女性）
残業の強要、有給を取りづらくする（40代・男性）
気に入らない部下を、いろいろな手を使って部署から外そうとする（40代・女性）
やることなすこと細かく指示を出してダメ出しをする（40代・男性）
男尊女卑が激しい（50代・女性）
女性社員の働きを認めてくれない（20代・女性）
ノルマの達成ばかりにこだわって、毎朝朝礼で長々説教（60代・男性）
みんなのいる前で怒鳴った（20代・女性）
飲み会を断るとゆとりだと罵られた（30代・女性）
おしえてもらってないことをいきなりやれと言われた（50代・女性）
容姿やプライベートを否定する（20代・女性）
上司に関するアンケート調査の結果からは、嫌いな上司の下で働く苦労がしのばれると同時に、理想的な上司像も浮かび上がってきました。
常に冷静で穏やか、かつ公平で責任感が強い上司であれば、部下はどれほど働きやすいことでしょう。そして、その正反対の要素しか持たない上司の下では、部下が転職を考えるのも時間の問題です。
しかし、「好きな上司」と「嫌いな上司」のエピソードの両方に答えた方が多かったことからも、"上司ガチャ"はハズレばかり続くとは限りません。今悩んでいる人も、いつか理想の上司にめぐりあえる…とベクトルはまとめました。
