任天堂が「2023年3月期 決算説明会(オンライン)」の質疑応答を公開。その中でニンテンドースイッチの次世代機について言及する部分があり、注目を集めています。
◆任天堂「将来に向けたさまざまな開発を進めています」
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発売から7年目に入っても、年間プレイユーザー数が増加傾向にあるなど好調を維持するニンテンドースイッチ。「次世代機を出す必要性が低くなっているという見方もできるのでは」という問いに対し、同社の代表取締役社長である古川氏は、「年間プレイユーザー数が一定程度確保できているから、次世代機を発売する必要性はない、とは考えていません。」と回答。具体的に話せるタイミングではないとしながらも、「新しいユニークな娯楽を提供していくために、どういった面白い提案ができるかを常に考えて将来に向けたさまざまな開発を進めています」と語っています。
また現行のニンテンドースイッチは、2015年3月に開発コード名「NX」として発表され、その後発売まで約2年もの期間が空いたという経緯があります。これを踏まえ、「次世代機についても、同様に発表から発売まで間をあける必要があるか?」という問いに対しては、「適切なタイミングで行い、幅広くお客様に情報が届くように努めていきます(古川氏)」と回答。
あわせて、2015年にモバイルビジネスへの参入を明らかにした同社は「これからも中核ビジネスとしてのゲーム専用機ビジネスにしっかりと取り組んでいく」ことを示すため、“少し特殊”なタイミングでNXを発表したという当時の事情を明かしました。
◆次世代機はもちろん、ニンテンドースイッチの今後も楽しみ!
任天堂の次世代機については色々と興味が尽きませんが、古川氏は「現段階では、発売から7年目に入ったスイッチの稼働をしっかりと維持・拡大し、ビジネスの勢いを維持することが最優先事項」との見方を示しました。次世代機はもちろん、ニンテンドースイッチについても今後の展開が楽しみです。
質疑応答の全文は、任天堂の「株主・投資家向け情報」から閲覧できます。