マーベラス、売上下方修正―社長退任へ、IPポートフォリオ再構築が課題【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

マーベラス、売上下方修正―社長退任へ、IPポートフォリオ再構築が課題【ゲーム企業の決算を読む】

マーベラスが2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)の通期売上高の下限を290億円から270億円へと、8.5%引き下げました。

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マーベラスが2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)の通期売上予想を290億円から270億円へと、8.5%引き下げました。

期初に通期売上高は上限で320億円、下限で290億円としていましたが、今回の下方修正は下限を更に引き下げたもの。2024年11月に『ファーマギア』を発売していますが、このタイトルは大型作品である「flagship」に位置づけられていました。2025年1月からはテレビアニメの放送も始まっています。メディアミックス展開をする期待度の高いタイトルでしたが、経営陣が期待した販売数には届かなかったのでしょう。

代表取締役社長の佐藤澄宣氏は、業績不振の経営責任をとって2025年3月31日に退任することが決定しています。

テンセントからの出資を受け入れるが…

マーベラスの2025年3月期第3四半期累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日)における売上高は前年同期間比4.8%減の207億2,000万円、営業利益は同12.6%増の15億6,600万円でした。『ファーマギア』を発売する前の第2四半期時点では、通期売上予想は期初のものを維持していました。320億円の売上を視野に入れていたことになります。

計画の引き下げにより、第3四半期の売上高に対する進捗は76.7%。今期は主な新作がなく、次の新作は2025年5月30日の『龍の国 ルーンファクトリー』。今期は既存タイトルの積み上げにより、通期計画を達成することになりそうです。

決算短信より筆者作成

マーベラスは2024年4月に『ビックリマン・ワンダーコレクション』をリリースしています。このタイトルは1か月後に39万ダウンロード達成が発表されるなど、一定の人気を獲得しました。

しかし、中期経営計画において創業30周年の2027年3月期に過去最高収益更新を掲げており、その骨子となっていたのが自社IP・自社フランチャイズのマルチ展開促進でした。IPの創出が急務だったのです。

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《不破聡》

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