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コジマプロダクションは、小島秀夫監督が手掛ける『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)を実写映画化することを発表しました。映画化にあたっては、アカデミー賞受賞作品「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」など話題作を次々と世に送り出す気鋭の映画制作製作・配給会社「A24」へ映画化権を独占的にライセンスし、国際共同製作契約を締結したことも明らかにしています。
A24は米・アカデミー賞で最多7部門を受賞した「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」や、大ヒットとなったNETFLIXシリーズ「BEEF/ビーフ~逆上~」を手がけるグローバル・エンターテインメント企業。2012年に設立され、「ヘレディタリー」「ムーンライト」「レディ・バード」「アンカット・ジェムズ」「スプリング・ブレイカーズ」など110本以上の映画作品と、エミー賞受賞シリーズ「ユーフォリア/EUPHORIA」、ゴールデン・グローブ賞受賞シリーズ「ラミー 自分探しの旅」など30本以上のTVシリーズを手掛けています。
今回の契約締結にあたって小島監督は「ゲームを映画に置き換えた、ただのトランスレーションではない。ゲームのファンだけが満足するのではなく、映画ファンも唸るようなものになるはずだ。映画であることの意味に満ちた、映画にしかできない、誰もみたことのないDEATH STRANDINGの世界が生まれる」と意気込みを語り、「デジタルのエンタメの未来を大きく変える」と自信を見せています。
ゲームクリエイター/小島秀夫のコメント
「A24――およそ10年前に誕生した瞬間から、「A24でしかありえない」独自性と存在感を放っている稀有な存在。彼らが贈りとどけるものはどれも素晴らしく、ぼくは、ずっと注目し、共感していた。どこかコジマプロダクションにも通じる姿勢を感じていた。そんな彼らとDSの映画を創る。すでに世の中には「ゲームの映像化作品」は溢れている。しかし、ぼくら(A24とKJP)が創造するのは、ゲームを映画に置き換えた、ただのトランスレーションではない。ゲームのファンだけが満足するのではなく、映画ファンも唸るようなものになるはずだ。映画であることの意味に満ちた、映画にしかできない、誰もみたことのないDEATH STRANDINGの世界が生まれる。A24とのコラボは、映画業界だけではなく、ゲーム業界や“デジタルのエンタメ”の未来を大きく変えるだろう」
なお、世界中で高い評価を得た『DEATH STRANDING』の続編となる『DEATH STRANDING 2(仮題)』はPS5向けに現在開発中。これまでの小島秀夫監督作品と同様に、小島監督自身が企画、脚本、監督、ゲームデザインを手がけるとのことです。また、キャストにはノーマン・リーダス、トロイ・ベイカー、レア・セドゥといった既存キャラクターを演じたキャストはもちろん、事前に何らかの作品への出演が発表されていたエル・ファニング、忽那汐里も起用することを発表されています。
コジプロとA24とのコラボでどのような映像作品が生まれるのか、日本のみならず世界中から高い注目を集めることになりそうです。