シリコンスタジオは22日、ゲーム開発者向けに開発した、静止画から高度な3次元動画を生成するツール「MPEditor」が、PSP用ゲーム『とらドラ・ポータブル!』制作に採用されたことを発表しました。MPEditorは、モーションポートレートの1枚の顔写真から3次元動画モデルを生成する「モーションポートレート技術」をベースとした、フェイシャルアニメーションを簡単に作成、編集するツールです。ゲーム開発者向けに開発されたインターフェイスと、リアルタイムに編集結果が反映される編集パネルにより、インタラクティブな動画作成を可能にしており、編集パネルには、顔の基本動作である、笑う・話す・視線を向けるなど、16種類のプリ設定があり、多彩な表情を簡単な指示で制御できます。セル画調アニメキャラクターでも、原画の持つイメージを損なうことなく、緻密で滑らかなアニメーションが生成可能となっています。MPEditorは、すでにWii、PSP、ニンテンドーDSなどの家庭用ゲームタイトルおよび、遊戯機向けの10数タイトルで採用中。 最近では、PSP向けゲーム『涼宮ハルヒの約束』(発売元:バンダイナムコゲームス)でも採用されたとのことです。このヒットをきっかけに『とらドラ・ポータブル!』(発売元:バンダイナムコゲームス)でも、「TORA(Technical Operated Real Animation)」システムとして採用され、潤んだ目や呼吸をするといった、さらに磨きのかかったキャラクターたちの表情で、物語の重要な会話を盛り上げているとのことです。
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