
2024年12月13日(金)に秋葉原UDXで開催されたLive2Dの祭典「alive 2024」に、VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORが参加。フェイシャルの魅せ方について講演を行いました。
セッションのタイトルは「トラッキングモデルでのフェイシャルの考え方×Live2Dアニメーションの魅せ方について」。
Live2D制作における表情のこだわり、そしてLive2Dを使用したアニメーションでどのような見せ方をすればより魅力的に表現できるのか? 2つの視点からノウハウの一部が語られました。
フェイシャルのこだわりは「筋肉の挙動」
VTuberはアニメやマンガのような誇張されたアクションも魅力ですが、実在するように思わせる「一見地味だけどリアルな動き」がとくに大切です。そのためANYCOLORでは、より自然な動きを導き出す基礎的な知識として筋肉の動きから考えるよう心がけているそうです。
その「こだわりポイント」はおもに3つ。目、眉、口元です。

まず目については、上瞼(上眼瞼挙筋・じょうがんけんきょきん)が大きく動き、下瞼(眼輪筋・がんりんきん)がわずかに動くことで目が閉じられます。これをLive2Dの目に適応した場合、上瞼の動きが大きい分、目を閉じた際に目の位置が下がることになります。

キャラクターの顔を描く時、幼い顔立ちなら目を下めに配置し、大人なら目を上めに配置しますが、上瞼の動きを大きくして目を閉じた場合、意図せず本来のキャラクターよりも幼く見えてしまうことになります。