MIT(マサチューセッツ工科大学)はモーションコントロールシステム「BiDi」の動画を公開しました。ディスプレイの前の手の動きを検知し、手を動かすことで画像を操作できたりします。
BiDi Screen, 3D gesture interaction in thin screen device from Matt Hirsch on Vimeo.
タッチパネルではパネル表面の動きしか検知できず、ディスプレイの裏にカメラを仕込んだのではインターフェースの領域が限られ、ディスプレイの上下にカメラを置いたのではカメラに近すぎる位置の動きが検出できず、複数のカメラを組み合わせたのではポータブルにならない……と「BiDi」研究チームは既存方式の欠点を指摘。「BiDi」では液晶の層の後ろに光センサーを組み込むことでこうした問題に対応しているとのことです。
現時点で「BiDi」は50cm離れた場所の動きを1秒あたり10フレームで検知することが可能。動きの検知のキャリブレーションも不要でポータビリティにも優れており、モバイル機器などでも使用できるだろうとのこと。動きの検知に多少の遅延はあるものの、ハードウェアが進歩することで解決できるとしています。
手を動かすだけでディスプレイの画像も動くというのはまさにSFの世界。検知距離の短さもモバイル機器であれば気にならないはずで、スマートフォンなどへの応用が期待されます。