不法ダウンロードの実態は、想像以上に大規模なもののようです。米国の業界団体ESA(Entertainment Software Aassociation)は、2009年12月に978万件以上の不法ダウンロードが行われたと発表しました。報告では、二番目に問題が深刻とされるランクである「優先監視国」にカナダとメキシコを推薦、イタリアなど35ヶ国を「優先国」にするよう求めています。ESAはIIPA(国際知的財産権同盟)に加盟しており、USTR(米通商代表部)に今回の調査結果を提出しています。知的財産権の侵害が深刻な国に対してスペシャル301条で制裁を科すことができるため、調査結果が持つ意味は大きなものになっています。200以上のタイトルが978万回もダウンロードされているとなれば被害総額も相当なものになるはずで、USTRが今回の調査結果をどう取り扱うかが注目されます。
ゲーム実況の配信ガイドラインはどのように作られるべきか?― 配信ガイドライン590件を分析して考察【CEDEC 2024】 2024.8.29 Thu いまだ各社模索中といえる「配信ガイドライン」の法的問題点に…