「我々は任天堂の成功から学ぶ」とディズニーのスタッフは語ります。ディズニー・インタラクティブ・スタジオのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのGraham Hopper氏は新作『Epic Mickey』への意欲を語りました。『Epic Mickey』はディズニー世界をテーマとしたWii用ゲーム。ウォルト・ディズニー氏が初めて作ったキャラクター「Oswald the Rabbit」はミッキーマウスの人気を妬み、世界をインクで塗りつぶしてしまいます。ミッキーは筆や絵の具などを使って世界を創造/破壊していき、行いに応じて「Scrapper(破壊者)」「Wastelander(放浪者)」「Hero(英雄)」といった性格に変化していくとのこと。ダークなビジュアルに加えて自由度が高い作品になるようです。Hopper氏は『Epic Mickey』において任天堂式のやり方を学び、ゲームが任天堂のように成功すると語ります。「我々は任天堂の良さを学ぼうと考えました。任天堂はプロジェクトを成功させるために時間と適切なリソースを与え、上手くいくまでこれを繰り返します。我々は『Epic Mickey』で同じようにしていると考えます」「全てのサードパーティは任天堂と同じようにしていません。Wiiで任天堂レベルにまで成功するサードパーティ製ゲームがあるとするなら、それは『Epic Mickey』と思いたいです。我々と任天堂は同じルールブックに従っているからです」そのために氏はゲームにおけるミッキーの露出を控えたといいます。「ミッキーを市場に出すのを少し控えるという意識的なアプローチを行いました。我々はゲームのビジネスにおいて、ミッキーに正当な扱いをしていないと感じていました。単にゲームのアバターやアイコンとしてミッキーを使うというのは、彼のキャラクターとしての価値には合わないものです」ミッキーマウスといえば実に80年以上も親しまれているキャラクターであり、そのポテンシャルは極めて高いものがあります。どこかダークな世界観を持った野心的な企画、露出を控えるという戦略性、任天堂式に習ったというリソースの投入など注目すべき要素はかなり多い模様。現時点で日本発売はアナウンスされていませんが、任天堂式で作られた世界的キャラクターのゲームが任天堂の本場である日本でどう受け止められるのかを見てみたい人も多いのではないでしょうか。
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