話題のAmazon Web Services(AWS)とはどういったものなのでしょうか。CEDEC2010ではAWSに関する「ソーシャルゲーム成功のためのアマゾンクラウド(AWS)活用術」が開講されました。Amazon Web Services LLC シニア ウェブサービス エバンジェリストであり「Host Your Web Site On The Cloud」の著書もあるJeffrey Barr氏はアマゾンのクラウドサービスの利点を語りました。「クラウドサービス」とはインターネットの向こうにあるコンピューター群(が提供する処理能力やリソース)を買うというもの。最低限のPCと接続環境さえあればハードを自前で用意することなくサービスを使えます。AWSではコンピューティングやストレージ、データベースといった基本的サービスのみならず負荷テストや負荷分散、プログラムの配布やバックアップ、アクセス解析などが行えます。ゲームのホスティングやユーザー動向の解析などにも使用されているそうです。ソフト開発にAWSを使用する際、Windowsだけでなく様々なOSが使えるほか、ミドルウェアも自由に選べます。また、マスターイメージを配布して開発者の全員が同じ環境で作業できるほか、作成したプログラムを異なったOSでテストすることも可能です。ストレージとして使う場合は1GB〜1TBまでのボリュームを作成可能。バックアップも簡単にとれるそうです。負荷テストも自由度が高く、150万ユーザーに相当する負荷を一度にかけられるとされています。これらのサービスは使った分だけを使えばOK。たとえば開発に使う場合でも実際にサービスを使っていない時間には料金が発生しませんし、大規模な負荷テストを行ったとしても、実際に使用しているリソースのみが課金対象となります。注目のAWSですが、現在はアメリカ東部・西部、ヨーロッパ、シンガポールにデータセンターが存在しますが、今後は東京にも開設予定があるとのこと。日本スタッフの雇用も行っており、今後に期待大のサービスといえそうです。
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