今回初めてGDCに参加したというある日本の開発者はこう話していました。「どういう話が聴けるか楽しみにしていたら、彼らも自分達と同じような事で悩んでいたんです」「あの超大作ソフトの開発陣と自分達のやっている事が近くて嬉しかった」
日本の技術力が世界に対して劣っていると言われる事も多い昨今ですが、それは事実ではありません。日本のゲーム開発者は世界と戦える実力を持っています。しかし明確な弱点もあります。開発者同士の技術交流が弱く、日本語という壁があるという点です。
米国を始めとする海外勢の強みはGDCを見れば一目瞭然です。新旧のトピックを問わず、講演者の有名無名を問わず、議論が繰り広げられる土俵です。高いレベルにある者同士がぶつかり合う事で更なる高みを目指しているということです。
ときに日本ではCEDECという開発者向けカンファレンスがあります。幸運なことに日本のゲーム開発者の数は世界でも有数です。同じ文化的バックグラウンドを持つ集団としては世界最大かもしれません。この数と個々人の力が掛け算されれば世界をリードする強大なパワーになるはずです。その場がCEDECです。

GDCのバッグに封入されたCEDEC講師募集のチラシ
昨年は約200のセッションが行われ、4500人のゲーム開発者や研究者が参加しました。その内容は大部分が公募で決定され、今年も講演者の募集が3月31日まで実施されています。内容はゲームやインタラクティブなエンターテイメントに関するものであれば特に制限はありません。GDCが面白いと思った方、CEDECをもっと面白いものにしませんか? そしてそれが日本のゲーム業界の明日をもっと良いものにするはずです。
詳しくは公式サイトをご確認ください。