様々な製品が並んだブースの中で今回注目されたのは最近リリースされたばかりの「Iggy」。これはAdobe Flashでオーサリングされたファイルをゲーム機やPCで動作させるためのソリューション。同様の製品にはオートデスクが買収したScaleform GFxがあります。
「Iggy」の特徴は最新のAS3.0をサポートしながら、軽量で負荷の小さい作りとなっていること。また、「Miles」のMP3デコーダーが統合されていて、追加ロイヤリティなしにMP3のオーディオを再生することができます。既に日本国内での評価を行っているデベロッパーが複数あるということです。
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またアニメーションエンジンの「Granny 3D」もパワーアップ。様々なモーションをブレンドツリーで組み合わせてアニメーションを作れる「ステートマシン」という機能がありましたが、「グラニー アニメーションスタジオ」という名称で分り易く強化されました。GUI環境で誰でも操作できる作りで、アニメーターとプログラマーの分業が可能になります。
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解析を通じてプログラムコードの最適化を支援する「Telemetry」も展示されました。こちらは、ランタイムを仕込んでゲームを実行することで、ゲームがどのように処理されているのかフレーム単位でビジュアライズしてくれるツール。プログラマーの勘で最適化していたような部分を改善してくれます。RAD自身もTelemetryを用いることで気付かなかった無駄を発見し、Binkのソースコードを最適化することができたそうです。
既にお伝えしている通り、3DSやNGPでの展開も順次行われていきます。日本での採用事例も徐々に増えているようです。もちろん日本語でのサポートが行われています。詳しくは公式サイトなどを参照ください。