ソニー・コンピュータエンタテインメントのアンドリュー・ハウス社長兼CEOは9月に就任して以来、はじめてのメディアとのラウンドテーブルに臨み、ソニー本社との関係のあり方や、グループでの事業への関与はより強くなると述べました。―――平井氏に代わってハウス氏が社長兼CEOに任命された理由をどのように捉えていますか?まずは、平井氏が今年の4月にソニーの副社長に就任し、より重要なポジションに就いたということが挙げられると思います。より大局的な業務に携わることになりますが、SCEの業務にフォーカスできる役割が必要になったということです。幸運な事に長年SCEでマーケティングをやってきた私を選んでいただきました。―――海外展開を強化するというような意図もあるのでしょうか?そこは余り無いと思いますね。ただ、幸いながら私は日米欧の主要地域でプレイステーションのビジネスをやってきました。その経験は当然活かしていきたいと思います。それから、これも私の経験になりますが、ソニーグループの中のSCEの役割や立ち位置も戦略的に変えていきたいと思っています。実は私はソニー本体のCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)も務めた事もあり、ソニー内部での人脈もあります。親会社とのネットワークを強化しながら、グループ全体でSCEが果たせる役割をより大きくしていきたいと思っています。―――SCEの果たせる役割についてもう少し具体的に教えてもらえませんか?一つはユーザーエクスペリエンスやユーザーインターフェイスなど、ゲーム機で培われた知識やノウハウは他のデバイスでも貢献できると思います。ハードとコンテンツ、それから大規模なネットワークといったプレイステーションを構成する要素は、現在求められているデバイスそのものと思いますので、将来の製品に様々な形で貢献ができると思います。―――就任するに当たって、SCEで変えていきたいと思うことはありますか?SCEの最初の歴史はソニーの中のスタートアップだったと思います。それが複数のプラットフォームを扱うグローバルなビジネスに成長してきました。これはSCEの構造の話になりますが、これまでマーケティングやデベロッパーとのコミュニケーションは各地域に任せていました。それはある程度、本社がグローバルをコーディネートする形に改めたいと考えています。また、これは理念的な話にもなってきますが、プレイステーションのブランドを再確認することです。小さい規模の会社だった頃は全員がプレイステーションの意味を理解していました。しかしこういう規模になってくると世界中の全社員が、というのは困難になってきます。しかしこれは全てのビジネスの前提ですので、もう一度本社から発信し、再定義したいと思っています。
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