VentureBeatなどが伝えたところによれば、クラウドゲーミングのさきかげとなってきたOnLiveが全資産を新会社に売却するとのこと。新会社は名称未定ながら、OnLiveの広報担当者によれば「十分な資金を調達している」とのこと。新会社はOnLiveの全資産を買収し、現在行われている「OnLive Game」「OnLive Desktop」といったサービスや製品、研究開発、過去に締結されたパートナーシップなど一切は今後も継続されるとのこと。従業員も大半は継続して雇用され、今後ね拡大する計画があるとのこと。OnLiveは「QuickTime」「WebTV」などで知られる起業家のSteve Perlman氏が2003年に設立したスタートアップ。ゲームをクラウドストリーミングで行う「OnLive」のサービスを開発し本格的なサービス開始を目指してきました。HTC、Warner Bros.、Autodesk、Maverick Capital、AT&T、British Telecommunications、The Belgacom Groupなどから多額の資金を集めていて、最新のラウンドでのバリエーションは10億〜15億ドルと言われます。先日、同業のGaikaiをソニーが3億8000万ドルで買収しましたが、仮にこの金額で買い手が見つかったとしても投資家には大幅な損失が出ることになります。この大きな規模での事業展開が躓いた事が今回の売却に繋がったものと考えられます。OnLiveは既に米国と英国でサービスを開始していますが、ユーザー数は公表されていません。