Havokと聞いて思い浮かべるのは多くの人が物理エンジンの「Havok Physics」でしょう。現在ではキャラクターアニメーションの「Havok Behavior」「Havok Animation」、AIの「Havok AI」といった製品も展開します。そして昨年8月にはゲームエンジンの「Vision Engine」も買収。今回のCEDECは日本国内向けに初めて正式な形で紹介する機会となりました。元々Trinigyによって開発されてきた「Vision Engine」は全て主要プラットフォームに対応したゲームエンジン。直感的なエディターと実行環境が提供されること、そしてHavokのミドルウェアテクノロジーが完全統合されていることが特徴となります。また、柔軟な拡張に対応するのも大きな優位点です。最新のアップデートではPSVita、iOS/Androidなどモバイル端末のサポートが追加されたほか、音楽再生の「fmod」の同梱、64ビット対応などが行われました。世界では既に200タイトル以上の採用実績があるゲームエンジンで、担当者によれば現状国内でのリリース実績は無いものの、既に日本のデベロッパー向けのライセンスも契約があるそうです。CEDECでの反応も良好だったとのことで、今後に期待が持てそうです。ちなみにHavokでは既存のミドルウェアも含めて、日本国内の日本人スタッフによる技術サポートを実施。きめ細かいサポートもゲームエンジンの検討の際には重要なポイントとなりそうです。
成熟する日本のゲーム開発者コミュニティ・・・CEDECとDiGRA JAPANとIGDA日本、3者の方向性と役割の違いをキーマン三人が語る 2012.9.14 Fri 長く閉鎖的で横の繋がりに欠けると言われてきた日本のゲーム業…