GDC開催を明日に控え、インタラクティブドキュメンタリーを称する映像作品『48 Hour Games』の上映会が、GDCが開かれるMoscone Convention Center近くにある「YetiZen」のイベントホールにて開かれました。主催者はデンマークのSuvi Andrea Helminen氏。『48 Hour Games』は、ゲームジャム(短時間でゲームを制作するインディー系ゲームイベントの一種)をテーマとした作品。48時間で各チームが蠢く様子が収録されています。しかしただ制作の様子を垂れ流すのではなく、銘々通りインタラクティブに時折選択肢が現れるのが特徴。有り体に言えば、サウンドノベルゲームの実写動画版です。上映会は出席者からの要望に合わせてストーリーが進む方式で、終始笑いが巻き起こっていました。分岐では満場一致のこともあれば真っ二つに分かれることもあり、後者の場合には非常によく通る大きな声で主張した女性の意見が概ね採用されたのが印象的でした。また、頑張って繰り返しアピールしたにもかかわらず却下された男性が愚痴る一幕も。作品そのものは48 Hour Gamesの公式サイトにて簡単な登録だけでプレイ可能ですので詳述は避けますが、記者の個人的感想としては女性2名が『Portal』の名曲「Still Alive」を歌いながらキーボードをバラすシーンは心に強く刻み込まれました。なお、デスマーチは当然世界共通です。会場となったYetiZen2階はオリエンタルな謎の置物にビリヤード台、卓球台、ピアノ、おしゃれな木製イスからハーマンミラーのアーロンチェアが並ぶ混沌とした空間。ドアには各種ゲームキャラがペイントされており、カオスに拍車をかけていました。これがゲームジャムらしさなのでしょうか。アメリカ西海岸の一部がゲームに染まるGDC、あと半日ほどで開幕です。
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