任天堂は、10月31日に開催した第2四半期決算説明会の内容を公開し、海外の年末商戦における2DSの見通しを発表しました。日本市場におけるニンテンドー3DSは、2012年に約550万台の販売を達成。また2013年現在の販売数も、年間500万台以上の販売を十分に期待できる推移を見せています。これまで国内で年間500万台以上の販売を記録したゲーム機は、DSと3DSのみ。昨年に続き今年も堅調を見せる3DSは、国内において盤石の体勢で年末商戦を迎える形となっています。そして3DS市場の海外展開に関し、任天堂は「この年末にどのような結果を出せるかということに尽きると思います」と語り、10月12日に全世界同時発売された『ポケットモンスター X・Y』により強い勢いを得た状態での年末商戦を迎えるにあたって、2DSに大きな期待を寄せている旨を明かしました。初代の3DSや3DS LLを発売した時点では、為替レートが超円高水準であったことに加え、3DSはいろいろな機能を盛り込んだこともあり製造原価が高く、ゲーム入門機として購入しやすい環境ではなかったと任天堂は分析しており、その価格面の打破として「100ドル台前半の価格帯で販売できるモデルが必要になる」と判断し、2DSの実現へと結びつきました。2DSを購入したユーザーの反応は好評とのこと。また、2DS購入者のアンケートによると、「ニンテンドー2DSがなかったら、3DSシリーズのハードを買わなかっただろう」という意見も多く見受けられ、2DSが海外における3DS市場の拡大に重要な役割を果たすであろう見通しを述べています。反面、対象となるユーザーへの認知もまだ十分ではないとも認識しており、「製品のサイズが大き過ぎて重く持ちにくいのではないか、との誤解を払拭するよう努力していきます」と、正しい認知を広く行う姿勢も明らかとしました。
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